京仏具といえば、木製の仏像を形作ったり、金箔を貼って金色に輝かせるなどの工程がありますが、金箔をきれいに貼る前には下地に漆を塗る作業が必ずあります。塗師は仏具の縁の下の力持ちとして見えない部分の作業を担っています。
けれども、出来上がりの仏具からは技術が見えない分、世間での塗師の知名度は低く、塗師のような職業があることはあまり知られていません。
DESIGN WEEK KYOTOのような工房公開イベントは、多くの人に知られていない技術や一面を知ってもらえるとても良い機会だと思います。私たちのようなあまり知られていない技術の職人にとっては、とてもありがたい機会です。