京信デジタルLabと

脱アナログの一歩目を

現場の管理、デジタルで見える化! 製造業×京信デジタルLab

モノづくりのまち東大阪市

日本でも有数の中小モノづくり企業の集積地、東大阪市。約6,500社の中小企業が集まり、その多くが製造業であることから「モノづくりのまち東大阪市」として知られています。

そんな東大阪市に拠点を置く株式会社澤田工業さまは、2012年に設立されました。充実した設備や熟練の職人の存在が、顧客ニーズに合わせたオーダーメイド製品の低コスト・短納期での一貫生産を実現しています。業界内では珍しく、20~40代の若い世代の社員が中心となっており、活気に満ちているのも特徴的です。

同社HP▶https://s-industry2012.com/

同社では、ステンレスを使用したオリジナリティあふれる金属製ルアーやオーダーメイド桟橋を手掛けている

事業規模拡大の速度に工程管理が追い付かない

そんな澤田工業さまですが、実は製造工程の管理に大きな課題を抱えていました。

同社の工程管理方法はExcelで作った紙の進捗管理表によるものでした。そのため離れた場所にある第二工場との連携が取りづらく、取引先から問い合わせがあっても、即座に受注判断や納期調整ができませんでした。
代表の澤田 正志さまご自身もその都度手を取られてしまい、現場作業に注力できないことが多々ありました。過去には社員にタブレットを配付し、各自に工程入力を促したものの、煩雑すぎて定着に至らず。そのため、事業規模の拡大スピードに対し、工程管理のアップデートが追い付かない状況が続いていました。

 

スプレッドシートでチャンスを逃さない工程管理を!

何気ない会話の中から澤田工業さまの課題を聞き取った当金庫 東大阪支店の営業担当者は、受注・納期管理と工程管理がアナログであることに改善の糸口があるのではないかと感じ、京信デジタルLabの前田に相談。前田は早速、同社の業務全体を可視化するための業務俯瞰図を作成。解決に向けた一歩目を踏み出しました。
そして澤田社長ご夫妻と対話を重ね、コストをかけたシステム化を行う前に、インターネット上で編集ができる無料のスプレッドシートを活用した進捗管理表を提案しました。

京信デジタルLabとは


「お客さま」と「当金庫」のデジタル化やDX化を推進するため、2024年4月に設立した部署です。

お客さまには、キャッシュレス決済から業務システムの見直し、マーケティング支援など売上向上や業務効率化に向けた幅広いサポートを行っています。
 

このスプレッドシートは複数のユーザーが同時に編集でき、変更内容をリアルタイムで共有することができます。
同社用にカスタマイズされたシートを導入することよって、工場間の連携がスムーズになり、製品の製造状況も一目で把握できるようになった澤田さま。「業務効率を劇的に変えることができた」と大変喜んでいただきました。

実際にスプレッドシートを活用する様子

スプレッドシート導入の効果

1.出荷工程に携わらない社員も進捗状況を把握でき、全員が業務に関心を持つようになった。
2.今まで電話やFAXで行っていた進捗確認がなくなり、業務連絡に要する時間を削減できた。
3.手の空く時間が分かり、そこに短納期案件を受注できるようになった。
4.1件当たりの労働時間が削減され、受注を増やすことができた。

製造業DX化についてのセミナーを開催

同じようなお困りごとが東大阪の企業にはたくさんあるのでは?と考えた東大阪支店は京信デジタルLabと協力し、企業同士の交流会も兼ねた製造業のDX化のセミナー「京信東大阪BIZ+」を開催しました。

セミナーは京信デジタルLabの前田と同社社長の奥さまである澤田 円さまとのトークセッション形式で始まりました。

円さまからはスプレッドシート導入前の課題と京信デジタルLabのサポート体制、スプレッドシート導入後の変化についてお話しいただき、参加された製造業者の方々にとっては、身近なDX化を考える機会となりました。

トークセッション後の交流会では、自社のDXについて課題感を持っている参加者がDX推進に向けたヒントを得ようと情報収集や相談を積極的に行う姿も見られました。また、普段聞くことができない参加企業の課題を知ることができたとともに、参加企業同士がマッチングで繋がるなど、非常に有意義なセミナーとなりました。

セミナーで講演を行う京信デジタルLabの前田

今後も東大阪支店では、定期的な交流の場を設け、お取引先にタイムリーな情報を提供していきます!

京信デジタルLab 前田(左から二番目)をご紹介した東大阪支店の営業担当 山田(一番左)も駆け付け、一緒に記念撮影

お客さまの声

株式会社澤田工業 代表取締役
澤田 正志さま

当社が問題点を整理しきれていない中、前田さんには面談を通して、的確に聞き取っていただき、自然と課題が絞られていきました。

過去にタブレットを導入して失敗した苦い経験があるのですが、このシートの導入で社員のデジタルアレルギーも払拭でき、良い素地を築くことができました。

職員の声

コミュニティ・バンク京信 京信デジタルLab
前田 真輝

澤田工業さまのお悩みに合ったご提案ができて嬉しく思います。

気軽に始められて簡単に手直しできるスプレッドシートはデジタル化を実践する一歩目には有効かと思います。

今後もお客様の業務上の課題に寄り添ったデジタル化支援を行っていきます。