市役所前広場は、建築家武田五一先生の監修による荘厳な本庁舎を背に、見上げれば青空が広がる、京都のまちの真ん中にありながらぽっかりと開けた場所です。私はこの場所が、人々の日常に寄り添い、また多様な振る舞いを包み込んでいくような優しい場所になってほしいと思っています。
京都市内には、日常の「よりどころ」になるような公共空間が非常に少ないと感じるため、市役所前広場での実験を通して、偶発的な出会いや交流から新しい活動や価値が生まれるような場所が、市内のあちこちで生まれるようなムーブメントにつなげていきたいと考えています。
我々行政の使命は「つなぐ」ことですが、行政ができることにはどうしても限界があり視野も狭くなりがちです。しかし、QUESTIONと協働することによってこの限界を突破できると信じています。パブリックマインドを持つ組織や個人がゆるやかにつながりながら、寛容で創造的な場所を創ることを、これからもQUESTIONと共に追求させていただきたいです。

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