2021年12月、伏見支店では社用車をガソリン車からディーゼル車へ切り替えました。そして、株式会社レボインターナショナル様が提供する、使用済天ぷら油などを原料とした地球環境にやさしいバイオディーゼル燃料「C-FUEL」を導入、環境に配慮した店舗運営を行っています。また、同支店では社会課題の解決に取り組む同社に伴走し、循環型社会の構築に取り組むことを通じて、地域から脱炭素社会(カーボンニュートラル)の実現に向け取り組んでいます。
使用済天ぷら油が環境にやさしい燃料へ
レボインターナショナル様は、家庭や飲食店などから排出される使用済天ぷら油などの植物由来の廃食用油を原料にして、軽油代替燃料へ精製したバイオディーゼル燃料「C-FUEL」を製造・販売されています。
植物由来である「C-FUEL」を使用することは、CO2排出量の抑制、健康被害の原因となる黒煙の低減や、酸性雨などの要因となる硫黄酸化物の排出削減につながります。また、廃食用油を飼料とすることにより発生する家畜の伝染病といった社会課題の解決にも寄与するといわれています。同社の製品は高品質で高い評価を得ており、2002年からは京都市のごみ収集車の燃料にも採用されました。
需要と供給を結び付け、好循環への相乗効果を
優れた技術を持つレボインターナショナル様ですが、社会においてバイオ燃料の認知度が低いことや、安定した価格で供給していくために必要な原材料となる廃食用油の調達に課題を抱えられていました。
そこで、同社の事業内容に共感した伏見支店は、このような課題の解決に、当金庫のネットワークを活用して取り組みました。具体的には、同社に飲食事業者などを引き合わせ、廃油リサイクルの飼料が食材に与える影響や、同社の取組・技術の社会的価値を発信することで、廃食用油の仕入に向けた交渉につなげています。
当金庫はこのような取組を通じて、地域における環境活動の普及やソーシャルマインドの醸成に取り組んでいます。