障がいを持つ方々が、

のびのびと暮らせる社会を目指して。

社会との接点をつくる

当金庫西京極支店のお取引先NPO法人加音かのんさまは、多機能事業所として、障がいを持つ方々がのびのびと仕事に取り組める場所「加音西京極作業所」を運営しています。

利用者ひとりひとりの障がい特性や症状に応じて個別支援を行い、仕事や創作活動を通して社会との接点を作ることで社会参加を支援されている加音さま。そんな加音さまが抱えておられる福祉施設であるが故の悩みを、少しでも解決したいという想いから西京極支店の職員がサポートした事例をご紹介します。

答えを探しにQUESTIONへ!

加音西京極作業所は、利用者さまたちにとって仕事をする場所であると同時に、創作活動ができる自己表現の場ともなっています。加音さまは利用者が描いた原画を商品化し販売することで、利用者の工賃アップにつなげられないかと考えました。

そこで原画を活かしたふろしきを制作。しかし思うように販売につながらず、「売上を伸ばす」「知名度を上げる」といった課題にぶつかりました。もっと自分たちのことを知ってもらいたいと、商品を置いてもらえる施設を探すことにされた加音さま。そうした中、QUESTIONの職員と出会われます。

商品開発講座ANSWER」に参加

QUESTIONの職員に相談する中で、加音さまは「出口を考えないでモノを作っても売上につながりにくい」というアドバイスを受けました。


そこでQUESTIONが企画する、商品開発や販路開拓のノウハウが学べる商品開発講座「ANSWER」に参加。
加音さまは講座を通して「加音の利用者の作品を使用して商品を作りたい」と考える企業と提携することで、事業所の負担を減らしつつも、利用者の作品を活かすという手段を知りました。
そして、より多くの人に作品を見てもらう取組を増やすことで、「この絵を使って何かを作りたい」と思っていただける機会を増やしていくことも、加音さまのできることの一つだと気づかれました。

「ANSWER」をもっと詳しく知りたい方はこちら

西京極支店での展示とワークショップ!

当金庫では、お客さまの事業やくらしの課題解決にも力を入れる「課題解決型店舗」の営業が2024年6月から始まっています。地域の方々の悩みや挑戦に寄り添うことで、より良いくらしの促進や地域の発展につなげています。

課題解決型店舗の一つである西京極支店の営業担当 太田とくらしのアドバイザー 辻村は、作業所を訪問する中で加音さまの想いを知り、西京極支店でふろしきの使い方を教える「ふろしきワークショップ」「ふろしき原画展」の開催をご提案しました。

この企画は地域の方々に加音さまの取組を知ってもらうとともに、ふろしきを購入いただくきっかけにもなるなど、地域の人々をつなぐ役割を担いました。

S認証の取得をお手伝い!

また、営業担当の太田は、障がいを持つ方々への支援や、作業所の施設利用者さまと社会をつなげようと取り組む加音さまの活動をより多くの人に伝えるためのご支援として、「ソーシャル企業認証制度 S認証」をご案内。

そして、S認証の取得を目指して当金庫のインターンシップ生と申請をお手伝い!加音さまの意向や想いをヒアリングしました。

その後、無事S認証を取得。客観的な評価を得ていただくことで、加音さまの企業価値を高めることにも繋がりました。


お客さまの声

NPO法人 加音
所長 北村 雅子さま(左)
理事長 北村 正樹さま(右)

地域の方から「福祉施設では一体何をしているのか分からない」というお声があるなど、これまでは一般の方に活動内容を知ってもらう機会がありませんでした。

地域の信用金庫での「ふろしきと原画展」「ふろしきワークショップ」の開催は、ご近所の皆さまに施設利用者さんの作品を楽しんでいただくことができ、さらに加音西京極作業所の取組や活動を伝えることができたので、とても助けられました。


職員の声

コミュニティ・バンク京信
営業担当 太田 洋平

所長の北村さまをはじめ、加音の職員の皆さまからは、施設利用者さまのお役に立ちたいという温かい想いがいつも感じられ、お話をするたびに、感心させられています。

私達も地域の皆さまをつなぐ「コミュニティ・バンク」として、今後も加音さまと地域の方々との絆がさらに深まるようなご支援をしていきたいと思います。


コミュニティ・バンク京信
展示企画提案 辻村 真衣

個性豊かな原画やふろしきはお客さまだけでなく私たち職員も大きな勇気をもらい、絵の持つパワーを実感しました。

加音さまの活動を地域の方々に知っていただく機会を作ることができ、私自身も嬉しかったです。

今後も人と人とのつながりを大切に地域活性化を促していきたいと思います。

しあわせづくり その他の事例 PROJECTO METHOD