当金庫では、給与を受け取りながら実践的に金融業界や地域活性化について学べる約6ヵ月間の「就労型インターンシップ」を実施しています。 就労型だからこそ、学生にとって、バンカーの仕事をより深く理解でき、自身の将来を考える貴重な機会となっています。
さらに、京都先端科学大学の「アドバンスト・インターンシップ・プログラム(AIP)」にも参画し、約3カ月間の実習を通じて学生を受け入れるなど、産学連携による人材育成にも積極的に取り組んでいます。
今回は、当金庫のインターンシップ・プログラムに、参加された学生さん達の活躍をご紹介します。

当時、京都光華女子大学の4回生だった髙山 更紗さんは、2024年4月から9月まで上鳥羽支店で就労型インターンシップ生として勤務しました。
上鳥羽地域は工業が盛んであり、地元に飲食店が少ない地域です。
「地元の名物を作って地域を元気にしたい!」と考えた髙山さんは、上鳥羽支店の支店長に相談。地元の焼肉屋「和牛屋」さんへ支店長と共に訪問することにしました。


上鳥羽地域で長年愛される人気焼肉店「和牛屋」さん。
そのオーナーである平塚 仁美さまに髙山さんの考えをお伝えすると、その想いに共感していただき、地元の名物となるような新メニューを一緒に考案することになりました。
そして誕生したメニューが「まにまに丼」です。
新メニューは以下の2つのポイントにこだわって考案しました。
【その1】地元食材の活用:九条ネギを使うことで地域らしさを大切にする。
【その2】フードロス削減:これまで活用されていなかった牛タンの端切れを使用する。


「まにまに丼」の名前も、髙山さんが平塚さまと一緒に考えたものです。
和牛屋の近くに菅原道真生誕の地である吉祥院天満宮があり、牛が菅原道真の使いとして有名なこと、菅原道真の詠んだ句の中に「あるがままに」を意味する「まにまに」という言葉が使われていることから、地域の名物になることを願って名づけました。
髙山さんは学生らしい発想で手作りのポップも制作。サプライズで平塚さまにプレゼントすると、店頭に掲示されることになり、新商品のPRにもつながりました。
こうして誕生した「まにまに丼」は、今では和牛屋の人気メニューのひとつとして、多くのお客さまに親しまれています。

インターンシップ生の声
京都光華女子大学
髙山 更紗 さん

コミュニティ・バンク京信の地域密着型の取組に共感し、地域貢献の在り方を学びたいと考え、インターンシップに参加しました。
平塚さまにはインターン生としての活動を快く受け入れていただき、実際にお客さまのお役に立つことで得られる喜びを実感することができました。
特に印象的だったのは、サプライズで新メニューの手作りポップをお渡しした際に、大変喜んでいただき、すぐに店内に飾って下さったことです。
この経験を通じて、お客さまとの信頼関係の大切さや、自ら考え行動することの重要性を学ぶことができました。
お客さまの声
和牛屋
平塚 仁美 さま

髙山さんの若いパワーに元気をもらいましたし、ソーシャルな視点や地域に寄り添ったネーミングセンスにも驚かされました。
京信さんの明るい社風が髙山さんにも表れていて、素敵だなと感じました。
「まにまに丼」は当店にとって大切なメニューとして、これからも大事に育てていきたいです。


七条支店に配属された京都先端科学大学3回生の片岡 海心さんは、同じく嵯峨支店に配属された竹村 侑莉菜さんと共に、それぞれの配属店舗のお客さま同士をつなぐ交流イベント「嵯峨×七条ソーシャルナイト@梅小路」を、ゼロから企画し、開催しました。


同イベントは、それぞれの地域のS認証企業や「ソーシャル企業認証制度 S認証」に関心のある企業が交流することで、お互いを知りコミュニティを作るきっかけづくりを目的として開催。
当日は、七条支店と嵯峨支店のS認証企業や取得を目指している企業をはじめ、学生、職員など合わせて19名が集まりました。
当日は、企業さまからの「自社の取組をもっと知ってもらいたい」という声を踏まえ、自社の事業課題やソーシャルな活動について語り合う時間を設けました。
さらに、S認証企業である嵯峨支店お取引先の合同会社ラピスプライベートさまの廃棄野菜から生まれた『べじからふる絵の具』と、七条支店お取引先の中村被服工業株式会社さまの廃材の大きな布を活用したワークショップを実施。参加者が夢や目標、好きなものを自由に描き、世界に一つだけの旗を作り上げることで、七条と嵯峨の地域を超えたソーシャルマインドの醸成に繋がりました。


イベントは全体を通じて大変な盛り上がりを見せました。終了後には「今回のイベントで知り合った企業と改めて連絡をとっています。」というお声もいただくことができ、地域交流のきっかけを作るというイベントの目的もしっかり達成することができました。
インターンシップ生の声
京都先端科学大学
片岡 海心 さん

学生目線でのソーシャルマインドを取り入れつつ立案しました。
知らない企業さまへのご挨拶や手探りでの企画など、初めての挑戦に不安もありましたが、 同じインターン生の竹村さんや職員の皆さんと何度も練り直しながら準備を重ね、開催することができました。
今回の経験から挑戦を続けることの大切さや難しさを学ぶことができました。
イベント参加者の声
株式会社 COYOTE 代表取締役
門川 雄輔 さま

何よりインターン生が企画から準備・実行までしていることに驚きました。
学生の若々しさや何かを学び取ろうとする前向きな姿勢に感銘を受け、改めて色々な立場の人と話すことの重要性を感じました。
私自身、これを機にS認証取得に向けて動き出し、無事取得することができました。