当金庫朱雀支店が2021年から取り組んでいる「おいしいもん地図プロジェクト」は、コロナ禍で厳しい状況に置かれている近隣の飲食店を元気づけようとスタートしました。このプロジェクトでは、京都産業大学漫画部の学生さまにご協力いただき、お店の特徴をモチーフにした漫画やイラストの作品をお渡しする取組を行っています。
おいしいもん地図プロジェクトのきっかけ
2021年6月、コロナ禍の終焉がまだ見えない頃、当金庫朱雀支店では、職員が近隣の飲食店の苦しい状況を見聞きする中で、お店の方々を元気づけることが出来ないかという想いを抱いていました。
そんなとき、当金庫とともに地域活性化コミュニティ「朱雀共同計画」に参加されていた京都産業大学の職員の方から、同大学の漫画部の学生さまをご紹介いただくことに。当時、大学生の皆さまは、コロナ禍の影響で授業やクラブ活動のほとんどがオンラインとなり、思うように活動ができず、学外とのつながりを持ったり、社会に向けて活動したりできないという悩みがありました。また漫画部の学生さまたちにとっては、制作した作品を披露する場がほしいという想いがありました。
そこで、朱雀支店職員と学生さまの想いが合わさってできたのが、漫画部の学生さまに近隣飲食店の特徴をモチーフにした漫画やイラストを描いていただき、お店にお渡しすることで元気づけようというプロジェクトです。
飲食店の魅力と漫画の魅力の両方を伝えたい!
このプロジェクトは、地域の魅力ある飲食店をただ紹介するだけでなく、漫画部の学生さまと連携することで、彼ら彼女らが制作する漫画・イラストの魅力も同時に伝えることができる企画を目指しました。
そこで、朱雀支店の職員みんなで協力し近隣の飲食店などにこの取組について説明。そのうえで、共感いただき参加してもらえるお店を募ると、30店舗の事業者さまに参加していただくことができました。
作品の制作にあたっては、学生さまをお店にお連れして、店主の方々の事業や地域に対する熱い想いをインタビューしてもらうことに。このプロセスを経て、漫画・イラストに起こすお店のイメージを膨らませてもらうことができました。
完成した作品をお渡し
2023年10月下旬、完成した作品をお渡しに、京都・二条にある青果店「マルシェノグチ」さまを訪問しました。店主の野口さまご夫妻と作者である漫画部の髙橋さまは既に顔なじみになっておられ、みんなで作品完成の喜びを共有しました。
野口さまは作品の完成をとても楽しみにされており、イラストを受け取るとすぐに店内に飾ってくださいました。
髙橋さまは、「地域のお店に作品を贈ること自体初めてで、とても緊張しました。野口さんにお渡しするとすぐに飾ってくださったのがとても嬉しかったです」と話されました。
髙橋さまが制作されたイラストには、お店の外観とマルシェノグチ自慢の商品である有機野菜、スムージーが一緒に描かれており、インタビューを通して髙橋さまが描きたいと思ったものが並んでいます。
これからも続いていくように
2021年から続くこのプロジェクトは、学生さまの世代交代も行われつつ今後も継続していく予定です。いつか朱雀支店周辺のお店すべてに作品が置かれる日が来るかもしれませんね。
お客さまの声
マルシェノグチ
野口さまご夫妻
私たちのような個人商店と、これから社会に出られる学生さまを繋ぐというのは非常に有意義な試みだと思います。
このような取組は、地域に根付いた京信さんらしいなと感じますし、お付き合いしていてよかったなと思う出来事でした。
地域の支えがあって今日までやってこれたので、この店が地域の方々のコミュニティの場になって欲しいです。
これからも、コミュニケーションを通じて生産者さんの想いを消費者に届けたいです。
職員の声
コミュニティ・バンク京信
坂本 賢吾
店主さまの地域に対する熱い想いや、学生さまのこのプロジェクトに懸ける想いを聞き、必ず完成させたいと思いました。
完成した作品をお渡しさせていただいた際には、学生さまからは「貴重な経験をさせていただきありがとうございました」、店主さまからは「素敵な取組に参加させていただきありがとうございました」という言葉をいただき、このプロジェクトに関われて本当によかったと心から感じました。
今後もこのプロジェクトが続いていくように引き続き頑張ります!