プロジェクトチームで

「映える」新商品を提案!

新商品開発をサポート!錦市場のかまぼこ店への事業支援

「丸常蒲鉾店」は昭和22年に京都 錦市場にて創業された、かまぼこ練り天ぷらのお店です。素材の味を引き立てる秘伝の配合を守り抜き、一つ一つ手作りされた商品の数々は、地元の方、観光客を問わず、多くの人に親しまれてきました。

多くの方に愛される「丸常蒲鉾店」

そんな古くから愛されるメニューを取り揃える丸常蒲鉾店ですが、ここ数年は新メニューを発売できていないという課題をお持ちでした。
また、来店されるお客さまには比較的年配の方が多く、年齢層の偏りにも課題を感じておられました。

そのような中、京都信用金庫本店 営業担当の横山は、同店の取締役 塩見さまのもとを訪れた際、「最近チーズが入った商品が人気らしく、そんな商品を増やしたいけど、実はチーズが苦手やねん‥」という塩見さまの一言を聞きました。

それを聞いた横山は「私にチーズ入りの新商品、考えさせてもらえませんか?」と提案。当金庫と丸常蒲鉾店さまが一丸となった新商品開発プロジェクトがスタートしました。

京信職員が新商品開発!?

横山は早速、塩見さまが希望されたターゲット層に当てはまる女性職員を中心としたプロジェクトチームを発足させ、商品開発会議を開催。さまざまな企業を見てきたバンカーとして、そして消費者としてそれぞれが意見を出し合いました。また並行して、人気のチーズ料理や商品をリサーチし、商品企画を進めていきました。

女性職員を中心に商品開発会議を開催
パッケージやサイズについても意見交換

70年の歴史を持つお店の伝統や品格を守り、かつ斬新なものを考えることは簡単ではありませんでしたが、試行錯誤の結果、これまでになかったサイズや味で小腹がすいた時におやつ感覚で食べられるような、新しい練り物天ぷらのスタイルを考えました。プロジェクトチームから塩見さまに複数の商品案を提案し、順次商品化していくこととなりました。

その第一弾として生まれたのが「MARU CHEE BALL」(マルチーボール)。「観光客や修学旅行生などの、錦市場を歩く人の目を引くもの」、「SNS映えしてお店の名前もアピールできるもの」を意識した、可愛らしい見た目の商品です。

日頃から財務面でのご相談を承っているからこそできる、予算面にも配慮した新商品提案に、塩見さまは「ぜひ商品化に向けて進めていきたい!」とサンプルを作られ、試食会を実施することとなりました。

実際の提案書

ポップアップストアで販売!

試食会で出た意見をもとに改善を重ね、いよいよ形になった「MARU CHEE BALL」。横山は次のステップとして、京信の本店ロビーで商品を販売する「ポップアップストア」への出店を塩見さまに提案。出店当日には購入者へのアンケートも実施し、見た目や味への意見を集めることで、さらなる改良を重ねていきました。

そして2023年2月、ついに「MARU CHEE BALL」は丸常蒲鉾店の店頭で販売されることに!
これまで若年層の来店客が少ないことが課題となっていましたが、「食べ歩きにぴったり!」「かわいくて美味しい!」と若年層の方が購入されるような人気商品になりました。

若い女性にも人気の「MARU CHEE BALL」

お客さまの声
有限会社 丸常蒲鉾店
取締役 塩見 裕子さま

世の中では、チーズの商品が若い世代に受けているので、新しいチーズの商品を作りたい。でも、そもそも私が食べられないため意欲的に取り組めない。そんなことを担当者の横山さんに相談したのが始まりでした。
当社の伝統の味や当社の希望も踏まえて、新しいエッセンスを加え開発してくださった京信職員の皆さまに大変感謝しています。京信さんに対しては、日頃から財務面での相談などを通じて既に信頼関係ができあがっていたので、今回の商品開発に関しても絶対的な信頼を持って取り組ませていただきました。悩みを真摯に受け止めてくださり、一歩踏み込んだところまでサポートしてくださったことに感謝しています。
てっぺんに丸常の名前が入った旗を刺すなどのアイデアも、提案してくださった京信の皆さまを信じて、そのまま採用させていただきました。その結果、「かわいー!」と手に取ってくださる若いお客様が多いです!

職員の声
横山 里世子

本プロジェクトは、塩見さまの「私チーズ苦手やねん⋯」の―言から始まりました。本業についてだけでなく、何でもお話していただける関係性になっていたからこそ生まれたプロジェクトだったと思います。
また、購入される方の年齢層の幅を広げたいという塩見さまのご希望を実現できるような味や見た目、食べやすいサイズ感にも工夫し、プロジェクトメンバーとなった職員全員が自分事として捉えて商品を考えました。
今後も財務面だけにとどまらないサポートを続けていきたいと思います。

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