コミュニティ・バンク京信では、「ソーシャル企業認証制度 S認証」(S認証)の認証取得をサポートするSCA(ソーシャル企業認証アドバイザー)としての活動を行っています。
S認証は、一般社団法人 ソーシャル企業認証機構が運営する企業認証制度。社会課題の解決やESG経営を目指す企業に対し、経営方針や事業内容、社会的インパクトなどを基準に、評価・認証を行います。
この「キラリと光るS認証企業」シリーズでは、そんな「S認証」を取得した企業や、それをサポートしたSCAである当金庫職員の取組をご紹介します!
Vol.12 HYPER RESORT 株式会社
今回ご紹介するのは、京都・三条京阪近くの路地奥でアートギャラリーとカフェバーの複合施設「INTA-NET KYOTO」を運営される、HYPER RESORT株式会社さまです。
「INTA-NET KYOTO」は、世界各地のアートやファッション、食にまつわる商品を扱うセレクトショップ。日本文化の発信地である京都から新たなカルチャーを創出し、広めることを目指して運営されています。
またカフェを併設しているため、訪れた方がゆっくりと過ごしながら作品を鑑賞できるだけでなく、アーティストの想いや作品に関する情報を伝えるコミュニケーションの場にもなっています。

アーティスト支援を通じて社会課題にアプローチ
HYPER RESORTさまの活動は、受動的な「場づくり」にとどまりません。
同社では、国内外のアーティストを受け入れ、活動拠点を提供したり、ビザの取得を支援したりしているほか、リサーチャーと連携した制作支援、清水寺などの文化財を含む外部施設でのキュレーション(作品を見せる場を提供すること)といった、能動的なアーティストへのサポートも実施されています。
同社代表の鈴木さまは、このような活動を通じて京都に移住するアーティストが増えることで、少子高齢化に伴い深刻化している「空き家問題」の解決にも繋がればと考えられています。

地域をつなげてシナジーを生む
HYPER RESORTさまではそのような理念のもと、自らその役目を終えた施設の再利用にも取り組まれています。
2025年、同社では2020年に閉校となった「京北第二小学校」(京都市右京区)の図工室および児童会室の整備を行い、アーティストの活動拠点(多目的スタジオ兼倉庫)としての活用を開始しました。
京北地域は自然・歴史・文化の豊かな地域で作品制作に適した環境ですが、少子高齢化や人口減少という課題を抱えています。

一方で、「INTA-NET KYOTO」が拠点を置く京都市街地には、不動産価格や賃借料の上昇を受けて、アーティストが活動拠点を設けるハードルが高まっているという課題があります。
そこで同社では、京北地域と京都市街地を横断するような活動を展開することで、二つの地域にメリットをもたらすことに取り組まれています。
このような事業を通じて、アーティストの育成・支援や、地域の持続可能性の向上に取り組まれている、HYPER RESORT 株式会社さま。
伝統・文化のまち、京都での同社の取組を通じて「古くから受け継がれてきたもの」と「新しいもの」が融合し、新たな価値が生まれることへの期待が高まります。

お客さまの声
HYPER RESORT 株式会社
代表取締役 鈴木 宏明さま

営業担当の今村さんのご紹介で、「S認証」を取得に挑戦してみたいと思いました。
申請の過程で、これまで自社がやってきた取組を俯瞰的にとらえることができ、改めて事業と社会の動きとの接続を意識することができる、貴重な機会となりました。
S認証を通じて多くの企業とつながれることを期待しています。
職員の声
コミュニティ・バンク京信
ソーシャル企業認証アドバイザー(SCA)
今村 哲也

S認証は、企業さまの「取組にかける想い」を知るきっかけになると同時に、企業さまが当たり前にされてきたことが世の中にとって良いことだと自身で再発見いただけるのが魅力です。
今後は、S認証がもっと身近なものになるよう地域に浸透させつつ、S認証に関するイベント等を開催することで、新たなコミュニティを育んでいきたいと思います!