「多くの人にスイーツを届けたい」スイーツづくりYouTuberの夢を応援!

石川マサヨシさまは、約20万人のチャンネル登録者数を誇るスイーツづくりYouTuber
誰もが知る有名ホテルやスイーツブランドでパティシエやシェフパティシエを務められた経験をもとに、日々「レシピ動画」を公開されています。なかでも、失敗しないスフレチーズケーキのつくり方を紹介した動画の再生数は400万回を超え、同ジャンルでも屈指の人気を誇るYouTubeチャンネルとなっています。

この事例は、そんな石川さまが新たなチャレンジとして立ち上げられた「オリジナルスイーツブランド事業」をサポートするため、守口支店の職員が、金融機関の常識にとらわれない「おせっかい」を焼いたエピソードです。


スイーツ販売の創業を目指して一大決心!

石川さまがYouTubeチャンネルを開設されたきっかけは、ご自身の体調不良でした。それまでの人生そのものだったパティシエの仕事から退かざるを得なくなり、出会ったのがYouTuberという道。
それからはYouTuberとしてレシピ動画を投稿する傍ら、経験とスキルを活かして企業の新商品開発やレシピ開発、店舗開発などをサポートするコンサルタントとしても活躍されていました。

約20万人が登録するYouTubeチャンネル(2023.8.9現在)
スフレチーズケーキの動画は400万再生を突破

YouTubeチャンネル開設から8年ほどが過ぎたころ、石川さまは「もう一度パティシエとしてチャレンジしたい!」という夢を持たれるようになります。その背景には、「YouTubeを見てくれている多くのファンに、自分がつくったスイーツを届けたい」という想いがありました。

満を持してネット販売を開始!しかし…

その後、営業許可の取得できる物件探しなどの準備期間を経て、2022年11月、大阪府守口市にスイーツ工場をオープンされます。

ブランド名は「masayoshi ishikawa」。ネット販売を中心としたスイーツブランドが誕生した瞬間でした。

ネットショップを構築し、配送の準備も整え、いよいよ事業がスタート。
しかし、待ち受けていたのは予想以上の苦戦でした。期待していたほどの注文が入らない期間が続き、石川さまにも次第に焦りが募ってきます。

「YouTubeで多少の知名度があっても、商品販売の実績がないと厳しいのか…。」そんな想いで悩んでおられた石川さまのもとを訪れたのが、守口支店の髙橋でした。

ネットショップ(2023.8.9現在)

ふるさと納税への出品を提案

石川さまのもとを飛び込み訪問で訪れた髙橋は、「お金」の話よりも先に「何かお困りごとはないですか」とお声掛けしました。
そして、ネットショップの販売が伸び悩んでいるという石川さまのお悩みを伺い、提案したのは「守口市のふるさと納税返礼品への登録」でした。

実は、守口支店は以前から守口市との連携を図っており、「地元の逸品でふるさと納税の魅力を高めたい」という行政と、「新たな販路を見出したい」という事業者さまをつなぐ役割を担っていたのです。

石川さま(右)と、守口支店の髙橋(左)

2回目の訪問時、髙橋はさっそく守口市職員の方を連れて、石川さまのもとを訪れました。
守口市の職員から説明を受け、メリットを感じられた石川さまは、ふるさと納税の活用を決断。その後の手続きは順調に進み、2023年4月、晴れてmasayoshi ishikawaのチーズケーキやショコラなどが、守口市のふるさと納税返礼品として公開されたのでした。

公開後は数か月間で石川さまの予想を上回る数の注文が入ってきており、ふるさと納税の最盛期である年末が楽しみな状況となっています。

多方面のビジネスマッチングでさらにサポート!

髙橋は、石川さまのさらなる販路拡大をサポートするため、日本全国の小売店・ネット通販事業者などの「バイヤー」と、地域の事業者をマッチングする「バイヤーマッチングWEB商談会」への参加を提案しました。
商談会当日は髙橋も同席し、見事、NEXCO西日本のグループ会社との商談が成立。同社が運営するネットショップに、石川さまの商品が掲載されました。

また、髙橋は石川さまがつくられるスイーツの魅力をさらに高めるため、素材の仕入れ先をご紹介するビジネスマッチングを行いました。
ときにはいちご農家を紹介し、ときには「FOOD COLLABO LABO」というイベントを通じて栗の生産者を紹介。なかでも和紅茶の生産者とのマッチングには、「新たなスイーツの可能性が見えた」と、石川さまも大変喜ばれました。

創業支援融資で設備導入-事業を加速させる

そんな髙橋のサポートを受け、販路拡大に向けた自信を付けられた石川さまは、次の展開として新型のオーブンを導入し、自慢のスイーツをより美味しく、より多くつくることのできる環境を整えようと考えられました。

そこで金融機関からの融資を受けることを考えられた石川さまは、「融資の相談をするなら髙橋さん以外考えられない」と、守口支店の髙橋に連絡。
髙橋もすぐさま対応し、創業支援融資「ここから、はじまる」で、オーブンの購入費用を調達することができました。

導入されたオーブン(写真左側)

こうして新たな販路で販売実績を積み上げながら、ネットショップの知名度向上にも日々取り組まれている石川さま。現在では髙橋の紹介で導入したキャッシュレス決済端末を活用しながら、店頭販売にも注力されています。

masayoshi ishikawaブランドのスイーツが日本中で知れ渡る日も、そう遠くないかもしれませんね。

ネットショップで販売されているチーズケーキ
店頭販売では洋菓子の詰め合わせも

▼masayoshi ishikawaのネットショップはこちら
https://shop.masayoshiishikawa.com/


お客さまの声

masayoshi ishikawa
パティシエ 石川 マサヨシさま

masayoshi ishikawaは、食べた人は美味しくて嬉しい、贈った人も笑顔が見られて嬉しい、ちょっと特別な日に召し上がるスイーツブランドを目指しています。

髙橋さんはそんなブランドコンセプトを理解して、イメージに合うような販路をいくつも提案してくれました

特に守口市のふるさと納税をご提案いただいたときは、2回目の訪問で守口市の職員の方を連れてこられたので、驚きましたね(笑)

素材の仕入れ先をいくつもご紹介いただいたのも、とても印象的でした。思いもよらない提案でしたし、「銀行の人はお金の話しかしない」というイメージだったので、カルチャーショックを受けています。

ぜひ、これからも色々な提案をしていただけら嬉しいですね。

 


 

職員の声

京都信用金庫 守口支店
髙橋
 慶久

守口支店では、お客さまのご事業のお役に立てるご提案ができるよう、常にアンテナを張っています
今回のふるさと納税やビジネスマッチングが成約できたのも、そういった事業支援の風土が根付いていたからこそだと感じます。

今回、たくさんの事業支援ツールを「これでもか!」というくらいご提案したことが、石川さまに喜んでいただける提案につながり、嬉しく思います。

石川さまはスイーツブランドを創業をされてから、ご自身の思い描くビジョンへの歩みを一歩ずつ進められています。
私は国際部門に所属していたことがあるので、これからは得意分野である「海外展開」でもサポートしていければと思っています。引き続きお客さまに寄り添い、ともに伴走できる職員であり続けます!

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