京都・八幡市にある株式会社 野井農園さまは「九条一遍ねぎ」の農家です。全国的に「刈ねぎ」の生産や販売が拡大する中、同社の代表取締役 野井 勝博さまは「九条一遍ねぎ」の知名度を高め、多くの方に手に取ってもらえるようにしたい、そして、そのために同社のねぎを使った新商品の開発や、販路拡大を目指したいという想いがありました。そこで、松井山手支店の営業担当 辰巳は、その想いを実現するためのサポートを始めます。
「九条一遍ねぎ」とは
九条ねぎは、一般的に「刈ねぎ」という根を残して葉だけを刈る方法で、２～４回収穫されることが多い食材です。
一方で、野井農園さまの九条ねぎブランド「九条一遍ねぎ」は、根つきのまま一度きりの収穫をすることで、えぐみを抑え、栄養価や甘味を最大限に引き出したねぎとなっています。
パン屋さんとのビジネスマッチングを実現
野井社長は商品展開を考える中で「和のイメージがある“ねぎ”を身近な洋の食材と組み合わせることはできないか」と、パン屋さんとのコラボレーションを考えておられました。
そんな想いを聞いた松井山手支店の辰巳はさっそく、野井社長の想いに共感してくれる京都や大阪のパン屋さんを３件ご紹介。地産地消にこだわりを持ったパン屋さんによって、えぐみがなく甘いねぎが主役の惣菜パンが誕生しました。
新たな繋がりをつくるため、セミナーや商談会をご案内！
続いて辰巳は、同社の願いであった商品の知名度を高めるために、当金庫ができるサポートを考えました。
辰巳は「九条一遍ねぎ」の魅力を飲食店事業者などにお伝えすることで、「九条一遍ねぎ」に魅力を感じた飲食店の方々に、ねぎを使用した料理をご提供いただけるのではないか。そして、そのことを通じて、飲食店の利用者にもアピールできるのではないかと考えました。
そのためには、まずは事業者側に「九条一遍ねぎ」の魅力を知ってもらう機会が必要だと考え、地元の飲食店事業者などとつながりを作るきっかけとなるイベントをご案内。京都府と京都府食品産業協会が主催する、食に関わる多様な事業者と新たな価値を創造するための交流イベント「京都食ビジネスプラットフォーム」や、共創施設QUESTIONで行われた「SDGs経営セミナー」など、様々な事業者向けイベントをご紹介しました。
このようなイベントへの参加は、他の事業者との交流はもちろん、飲食業界のトレンドや持続可能な経営をしていくための考え方を吸収できる機会となりました。なかでも、「FOOD COLLABO LABO」は多くの事業者との出会いにつながりました。
食の商談会「FOOD COLLABO LABO」で広がる出会い
当金庫と京都北都信用金庫が共催する「FOOD COLLABO LABO」は、生産者と飲食業・小売業・宿泊業者等とのマッチングや交流の場を提供する「食の商談会」です。辰巳は来場者に直接、商品の魅力や想いを伝えられる絶好のチャンスだと考え、ご案内。野井農園で商品開発リーダーを務める河原崎さまが参加されることが決まりました。
商談会への出展は野井農園さまとしてもはじめての経験でした。大変緊張されていた河原崎さまに対して、辰巳は事前準備として会場の雰囲気をお伝えし、さらに来場予定の事業者さまのニーズに沿ったパンフレット作成をサポートしました。また、商談会当日には松井山手支店の支店長とともにブースに立ち、訪れた様々な事業者さまをおつなぎするなど、販路拡大につとめました。
その結果、同社は商談会をきっかけに３社とのマッチングが成立！普段出会うことの難しい有名料理店や老舗旅館をはじめとする多くの事業者と交流することができたとお喜びの声をいただきました。
オリジナル商品の開発をサポート
野井農園さまは現在、目標として掲げている生産・製造・販売を総合的に行う「第６次産業化」を目標として、「ねぎの生産」「ねぎを使った加工食品の製造」そして、それらの「販売」を自社で行える体制づくりに取り組まれています。また、日本全国の方に「九条一遍ねぎ」を広く知ってもらうためにも、その第一歩として京都の名産となる加工食品の商品開発を行っています。
辰巳はこの商品開発もサポートしており、松井山手支店では毎月、商品開発定例会を行っています。辰巳は同社のねぎが「何に合うか」「誰に食べてほしいか」を一緒に考え、商品化にあたって必要な手続きをアドバイスするなど、現在も支援を続けています。
お客さまの声
株式会社 野井農園
（左）代表取締役 野井 勝博さま
（右）社長代理 兼 商品開発部リーダー 河原崎 由理さま
事業者が集まる交流セミナーや商談会など、色々な方との出会いにつながるイベントをご紹介いただいたり、手続きに関するアドバイスをいただいたりと、辰巳さんは野井農園のために熱心に動いてくださいます。
特に「こんなことしたい！」と思ったことへのご案内やレスポンスのスピード感には驚きました。これまでの物事がテンポ良く進んでいるのは辰巳さんのおかげです。
今後とも色々な面でご協力いただければ非常に嬉しいです。
職員の声
コミュニティ・バンク京信
辰巳 倫子
「真の九条ねぎの美味しさを全国に届けたい」との想いから、お客さまをはじめ、関わってくださるすべての方が笑顔になれる栽培を心掛けているというお言葉に共感し、支援させていただきたいという想いを持ちました。
社長の想いを共有される従業員の皆さまも温かく訪問を受け入れてくださり、当金庫のことを「野井農園の一員のような存在」と仰ってくださいます。
事業面での支援はもちろん、従業員さま向けのセミナー案内等、同社に関わる皆さまをサポートし、少しでもお役に立てるような活動をしていきます。
