元祖 課題解決型店舗 膳所支店が

地域の方々の悩みや挑戦に寄り添う!

旧城下町の課題解決に密着!

表に出ない不動産情報

膳所支店のある大津市膳所本町地区は旧城下町で、かつては約150軒もの店で賑わう商店街でした。しかし現在は約30軒に減り、高齢化と人口減少に伴い空き家が増えているものの、ネット検索にヒットしない、「表に出ない不動産」が多いことで街の活性化につながりにくいという課題がありました。

膳所本町の町並み
民家横を走る路面電車

地域の方々と顔見知りになって

そうした中、膳所支店職員は地域のイベントやボランティア活動への参加を通じて、地域の方々とお互いの顔がわかる間柄に。そして、少しずつ地域の方と信頼を築き合うことで、家主さまから直接情報をお聞きすることができるようになり、今回初めて借り手と「表に出ない不動産」のオーナーの方をつなぐことができました。こうして今年1月に開店したスポーツバイク&コーヒーショップ。その事例をご紹介します。

UNBOUND BICYCLES&COFFEE 代表の野村宗史さま(左)、コミュニティ・バンク京信 膳所支店の佐藤(右)

膳所支店 佐藤の閃きで!

UNBOUND BICYCLES&COFFEE 代表の野村宗史さまは、スポーツバイク専門店に従事された経験を生かしてコーヒーハウスを併設したサイクルショップの出店を検討されていました。

当初は浜大津周辺の物件を見て回られましたが、今一つピンとこなかったとのこと。そんな折訪れた「滋賀県よろず支援拠点」を通じて膳所支店を紹介され、同支店の佐藤と出会いました。

佐藤は野村さまの事業に対する熱い想いを聞き取り、膳所エリアの空き家を活用すれば、地域に希少な自転車店かつ飲食店ができて、まちづくりに繋がるのではないかと閃きました!

「表に出ない不動産」オーナーとの引合せ

さっそく佐藤は、膳所支店お向かいの美容室さんにお心辺りは無いかとお尋ねしたところ、そのお隣にご親族がお持ちの空きテナントがあることを教えていただきました。野村さまと物件オーナーとの引合せは見事成約に至り、膳所の街になかった自転車屋さんが誕生することになりました。

「UNBOUND(開放的な)」空間の提供

野村さまの想いはスポーツバイクの販売・修理に留まらず、誰でも自由にサイクリングとコーヒーを楽しめる「UNBOUND(開放的な)」空間を提供することでした。
佐藤は開店準備期間中に膳所支店のロビーで地域有識者との交流会を開き、新しい仲間の紹介と地域の課題を共有する場を設けました。「スポーツバイク専門店ですが、ママチャリでもご近所の方なら修理します」という野村さまの方針が、小さな地域課題がまた一つ解決しました。

京信さんからの紹介で、良い方に入居いただけました

膳所本町にはまだまだたくさんの空き家があります。是が非でも貸したいわけではないけれど、京信さんからの紹介だと、こちらも安心ですし、什器が置いたままになっているけれど大丈夫?といったこちらの事情も伝えやすかったです。

良い方に入居いただいたのでとても感謝しています。今後とも街の発展にご協力ください。

地元保育施設の悩み

同じ頃、膳所支店では「家庭的保育室かもめ」さまから、園児と地域の方々とのふれあいがコロナ禍の影響で希薄になって困っているという相談を受けていました。

地域の方から「こんにちは!」「おおきくなったね」など、温かい声をかけてもらう「散歩」が、とても大切で貴重な時間であるにもかかわらず、そのような大人との接点が極端に減っているという悩みがありました。

佐藤はまた考えた!

佐藤はすぐに野村さまの顔が浮かび、園児たちが自転車に触れる機会を作れないかと相談を持ち掛けたところ快諾いただきました。そして、晴天に恵まれた2月末、5人の園児たちが同店を訪れました。

野村さまは園児たちがきっと喜ぶだろうと「フレームサイズ測定器」を用意されていました。園児たちが小さな体で一生懸命よじ登る姿に野村さまも終始笑顔でご対応していただきました。自宅へ帰ったら、園児たちはきっと「今日あそこの自転車屋さんに行ったよ」とお父さんお母さんに話すでしょう。
膳所支店では、このような地域の繋がりの輪がどんどん広がるような取組を行っています。


さらにもう1事例「実店舗での販売に繋がった伴走支援」

季節のフルーツパイ店「りんごりんご」の言美さまは自宅でパイを販売されています。

一昨年、滋賀県産のブルーベリーを確保するのに苦労されていたところ、佐藤が生産者さまと引き合わせたことで解決しました。

昨年1月に膳所支店内でポップアップストアを出されると早期完売!購入者から次の出店日を聞かれるほどの人気振りに手応えを感じ、自分のお店を持ちたいという気持ちが芽生えられました。
そして2024年3月、念願のお店をオープン。膳所のお店を地域の人が応援する流れがまたひとつ生まれました。

膳所支店で行われたポップアップストア
念願の店舗が2024年3月にオープン

課題解決型店舗

「課題解決型店舗」である膳所支店は、“町おこし”を支店の大切な役割と位置づけ、当金庫で初めて窓口営業を9~12時に短縮し、中長期的な目線での地域活性化に取り組んでいます。

当金庫では2024年6月から事業やくらしの課題解決にも力を入れる「課題解決型店舗」を21ヵ店に増やし、地域の方々の悩みや挑戦に寄り添うことで、より良いくらしの促進や地域の発展につなげています。

午後からは予約制の相談業務をお取扱し、ご来店を「待つ姿勢」から「課題解決に行くスタイル」へ、店舗を「事務手続きの場」から「課題解決の場」へと転換し、人と人、事業と事業をつなぎチャレンジしてまいります。


お客さまの声

UNBOUND BICYCLES&COFFEE
代表 野村 宗史さま

膳所はポテンシャルを秘めた街です。京信さんには街への愛着をすごく感じるとともに多くの地域情報をいただき助かっています。

従来のバイクショップのイメージにとらわれず、自転車に乗ることをきっかけに膳所の街を巡ってもらうような企画を発信したいですね。

りんごりんご
店主 言美 泉さま

ポップアップストアを出店した時、佐藤さんや支店長自ら手伝ってくださったことが忘れられません。

膳所支店の皆さまには、今後も地元のためのイベントを継続して欲しいです!


職員の声

コミュニティ・バンク京信
佐藤 素弘

野村さまや言美さまの夢を応援でき、膳所で出店・挑戦する人が増えて非常に嬉しいです。

お客さまと一緒に汗をかき、私たちも膳所で挑戦し続けますので課題や悩みがあれば何でもご相談ください。

どうぞ気軽に、膳所支店へお越しください!

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