シャッターを閉めるお店が増えてしまったプラザ修学院に、かつての活気を取り戻そうと新たに創業され、オープン初日より開店前から行列。わずか3時間で完売するほどの地域の人気店となった「タナカパン製作所」様の創業ストーリーと当金庫の創業支援ツールを紹介します。
建築系の学校を卒業後、パン職人の道へ
もともと建築系の学校に通っていたのですが、研修でフランスに行く機会があり、そこで食べたパンの美味しさが忘れられなかったんです。それがきっかけでパンに興味を持ちました。建築は設計図通りに家やビルを建てますが、パンは生き物であり、育てながら作っていく、そんなところに魅力を感じました。そして卒業後、調理師学校に入学。パンについて学び、いつか自分の店を持ちたいと考え、調理師学校の講師をしたりパン屋で働いたりしながら約10年間修業しました。
そんな中、パンを製造・販売するだけでなく、人通りが少なくなった地元の商店街や、元気がなくなっている地域に積極的に出店し、活気や賑わいが生まれるきっかけを作りたいと思うようになりました。
京信のスピーディーな対応に驚きました
創業融資について調べている中で、京都信用金庫の名前が目に留まりました。創業支援に力を入れていること、また「ここから、はじまる」の商品にも魅力を感じ、条件面も含め一度話を聞いてみようと思い「ホットライン」に電話したことが始まりです。事業について詳しくお話をして、その当日中に次回アポイントが決まり、こんなに素早く対応していただけるんだと驚きました。後日修学院支店に訪問した時には、ホットラインで対応してくださった方が同席してくださったので心強かったですね。そして現在の担当者、倉重さんをご紹介いただき、無事融資手続きを進めていきました。
色んな出会いをくれました
財務面での支援をしてもらうものだと思っていましたが、それだけではありませんでした。京都の「美山牛乳」を使ったパンを作りたいと倉重さんに話すと、迅速な対応ですぐに卸売業者さんと引き合わせてくださり、美山食パンなどの新商品ができました。起業家成長サロンにも声をかけていただき、他の創業者の方々と話すことで勉強になることがたくさんありました。
”地域に根付いたパン屋”がオープン
こうしてたくさんの支援をいただき、タナカパンは2020年1月22日、プラザ修学院にてオープンしました。お陰様でたくさんのお客様に恵まれ、周囲の商店街の方々もタナカパンのオープンを喜んでくださっています。現在は店舗壁面でギャラリーを催しており、今後はこの店舗内スペースを利用して作家さんや音楽家さんを招き様々なイベントを企画し、この商店街で新たな賑わいをつくっていけたらと思います。