お寺で働くイメージが変わった
営業担当の上辻は、2021年11月から1ヵ月間、大徳寺の塔頭の一つ真珠庵様で派遣研修生として仕事をしました。真珠庵様は、室町時代に一休宗純を開祖に建立された大徳寺の名刹です。上辻は、派遣研修中、土産の販売や会計管理、庭掃除から昼食の支度に至るまで、様々な仕事を任されました。庭掃除では、お客様がどこを観られるのかを意識して隅々まで丁寧に作業をしました。研修先のお弟子様からは「例え落ち葉が落ちていたとしても、見る人が見れば掃除した庭か、手を抜いた庭かがすぐ分かる」とのお言葉を頂戴し、より一層仕事に身が入ります。参拝されたお客様に自身が手入れしている建物やお庭をお褒めいただけることで上辻のモチベーションも上がります。研修前は、お寺での修業は坐禅をするとばかり思っていた上辻でしたが、実際には日々の作務に重きが置かれていることを知りました。
御住職の振る舞いに学ぶ
真珠庵様の御住職は、参拝に来られたお客様に少しでも喜んでいただきたいとの想いから、大徳寺納豆の包装紙に挿絵を描かれています。連日、御住職宛に訪問されるお客様も多く、その度に抹茶でおもてなしをされていました。上辻にとって、御住職の振る舞いや自身の日々の作務を通して、細かなおもてなしの心が、人が自然に集まるきっかけになっていることを体感した研修となりました。