社内で育児グッズ交換会を開催

本店ビルで働く職員も、育休中のパパママも

社内のコミュニケーションがゆたかであることは、情報共有のスピード向上や、そこで働く職員のモチベーションアップなどにつながる、組織にとって不可欠な要素です。

コミュニティ・バンク京信では「日本一コミュニケーションがゆたかな会社」を目指して、社内コミュニケーションを活性化するための様々な取組を行っています。
今回は、本店ビル内のコミュニケーション・リーダーが自主的に企画・運営した社内イベント『育児グッズぐるぐるマーケット』についてご紹介します。

コミュニケーション活性化を目指して

当金庫では「コミュニケーション・リーダー」と呼ばれる、社内コミュニケーションの活性化を推進するメンバーを、すべての店舗・部署に設置しています。コミュニケーション・リーダーは、ランチ会や職員の誕生日イベント、休日にはバーベキューや芋掘り体験など、趣向をこらした企画をして、各部署・各店舗で自主的に取り組んでいます。

インターンシップ生との交流会
職員が持つ畑で家族ぐるみの芋掘り大会

本店ビルでは「循環」と「ゆるやかなコミュニケーション」をテーマに

京都市内の四条通に面する本店ビルでは当金庫の役職員が600人以上働いており、その人数の多さから普段顔を合わせることのない職員も少なくありません。そこで、本店ビル内のコミュニケーション・リーダーたちはプロジェクトチームを結成し、部署を超えたコミュニケーションを生み出すための企画を立案しました。

第一弾として開催した『育児グッズぐるぐるマーケット』は、「育児」という自分ごとにしやすいテーマで、「循環」と「ゆるやかなコミュニケーション」が起こる場をつくりたいという本部の女性職員の想いから実現したもの。
本店ビル内で勤務する職員が、サイズアウトした子ども服や靴、遊ばなくなったおもちゃなど、まだまだ使える育児グッズを持参し、他の職員がそれを持ち帰ることで、身近なかたちの「循環」を体感できるイベントとして2024年10月に企画・運営しました。

モノの交換から生まれる温かい交流

たくさんのカードが貼られたコルクボード

本イベントを企画した運営メンバーは、“ゆるやかな”コミュニケーションが起こるきっかけづくりとして、「どうぞ&ありがとうカード」という仕組みを考案。
譲りたい育児グッズを持ち込んだ職員は、そのグッズの思い出やおすすめできる点などをカードに書いてグッズに貼りつけ、持ち帰る職員はお礼の一言を同じカードに書き添えて、コルクボードに掲示するという仕組みです。
イベント終了時には71枚ものカードが貼り出されており、そこには普段やりとりのない職員同士のコミュニケーションの様子も見られました。
カードには、そのグッズが自分や家族にとって思い出深いアイテムであることや、持ち帰ったグッズで子どもを笑顔にしたいというような、「どうぞ」「ありがとう」というメッセージ以上の、温かいコミュニケーションがありました。

育休取得者との交流会も

『育児グッズぐるぐるマーケット』期間の最終日には、育休中の職員に声をかけ交流会を開催。食堂の一角にクッションマットを敷き、子どもも一緒に来られるような会場づくりを行いました。イベント中は本店ビルで働く職員も参加し、久しぶりの再会を喜ぶ様子や、先輩ママから後輩ママへ育児のアドバイスをしている様子も見られました。
これまで持ち込まれたグッズも育休中の方にとって嬉しいものばかりで、開催後のアンケートでは「気になっていたが買おうか迷っていたものをもらえてよかった」という感想が寄せられました。また、「久しぶりに職場に来て、色々な人が声をかけてくれて嬉しかった」など、育休取得によって薄くなりがちなコミュニケーションを取り戻すきっかけにもなりました。

民間団体へ寄付し、さらに循環

持ち込まれたグッズ数は200品を超え、様々な職員にお持ち帰りいただきました。
引き取り手がなかったものについては、ベビー&キッズ用品の交換会を定期的に開催するほか、地域のピアサポート事業に取り組む「At-Kyoto」さまに寄付。
子ども服や帽子・靴のほか、ボールや砂場セットなどのおもちゃが次の家族のもとへ循環し、喜んでいただけることが期待されます。

育児グッズをAt-Kyotoさまに寄付する様子

職員の声

コミュニティ・バンク京信
『ぐるぐるマーケット』企画・運営メンバー

業務終了後のイベントだと子どもを持つ私自身も参加しづらいので、時間を気にせず気軽に参加できる場をつくりたい、せっかくなら同じ職場で働く職員同士で循環ができたら嬉しいという想いでこの企画を提案しました。

循環だけでなく、モノを通じて新たな出会いが生まれた方が良いと思い、メンバーみんなで工夫を凝らしました。その甲斐もあり、イベントが始まって「どうぞ&ありがとうカード」を通じて循環の様子が見えたときは感動しました!

会場ではいままで面識の無かった方とも自然に会話ができ、「コミュニケーションは場を通じてつくりだせる!」と改めてコミュニティの持つ力や意味を感じる機会となりました。

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