京信職員を辞めて

アフリカで事業をスタート

京都×トーゴ共和国「みんなが笑って過ごせる世界をつくる」

京信アントレ・サポート
京都信用金庫元職員 中須 俊治さんのエピソード

1990年、京都生まれ。滋賀大学経済学部在学中に「誰も見たことがない世界を見たい」と思い立ち、アフリカ トーゴ共和国へ渡航。滞在中にトーゴの人間関係の豊かさに触れ、自分は一人で生きているのではなく、仲間に生かされているのだと気付く。しかしそれと同時に、差別や貧困問題などの実態を目の当たりにし、衝撃を受ける。

そんな中「みんなが笑って過ごせる世界をつくりたい」。そう訴える現地の友人を見て、いつかアフリカに戻りその夢を共に叶える約束を交わす。

帰国後、アフリカで学んだ「大切なのは言語スキルよりも、地域の人たちと確かな関係性を築くこと」を軸に、就職活動を再開。

そして地域とのコミュニティを大切にしている京都信用金庫に入社。嵐山地域で営業担当としての活動をスタートし、世界中で高い評価を受けている京都の染色技術に出会う。そのクオリティの高さに感動すると共に、高いスキルを持つ職人がたくさんいるのに、後継者が不足しているという課題を抱えていることを知り、京都で生まれ育った金融機関の担当者として、何もできないことに無力さを感じる日々が続いた。 しかしある日、職人の仕事ぶりを見ていると、その景色がかつて見たアフリカ民族の手仕事と重なって見えた。その時、トーゴの布職人と京都の染色技術を融合することで、アフリカの貧困問題と京都の職人が抱える課題を解決できるのではないかと考えた。

トーゴでの起業を決意

そして入社5年目にして「京信アントレ・サポート」に背中を押され、トーゴで起業することを決意。退社後、株式会社AFURIKA DOGSを設立。アフリカの伝統布パーニュと京都の染色技術を重ね、その背景にあるたくさんの価値を繋ぎながら新たな服作りに挑戦している。

京信へひと言

「起業家に寄り添うその温かさを持ち続けてほしい」
会社設立当初はたくさんの企業が声をかけてくださいましたが、事業をスタートした半年間は売上がゼロでした。そして、当初周りにいた企業は離れていってしまったのです。やはり目に見える成果を出すことだけが信用や評価に繋がるのだろうか、と思いました。
でも、京信はその成果が出せなかった時、信用が崩れてしまった時でも、僕自身がぶれなければ、ずっと傍にいてくれました。そもそも、アフリカを舞台に起業する20代に融資できるかを審査する地域金融機関は世界的にも稀かもしれない。京信には、夢を持つ人の話にまず耳を傾けてくれる、そして可能性を広げてくれる、その温かさをこれからも持ち続けて欲しいです。

(2020年5月)

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