神社の想いに

寄り添い、つなげる

「城南宮の魅力を知ってほしい!」想いを実現するプロジェクト

京都市伏見区にある城南宮さまは、引越や工事、旅行中の安全を祈願する「方除けの大社」として知られており、車のお祓いには多くの参詣者が来られます。また、毎年春に曲水の宴が行われる神苑(庭園)は、源氏物語に描かれた花や木々を実際に楽しむことができる「源氏物語 花の庭」として親しまれています。

「もっと親しんでもらいたい」神社の想いを“おせっかい”な二つの支店がお手伝い

城南宮の宮司 鳥羽さまには「地域の方々に神事や行事に限らず、もっと城南宮に来てもらい、親しんでもらいたい」という想いがありました。しかし、そんな想いをかたちにするノウハウがなく、実行に移せずにいました。そんな悩みを抱えていた城南宮さまに寄り添い、想いを実現するため、当金庫上鳥羽支店、十条支店が支店を超えたプロジェクトを組成。城南宮さまと当金庫が協働し、地域活性化に取り組んだ事例をご紹介します。

神苑の素晴らしさを伝えましょう!

鳥羽さまの想いを聞いた上鳥羽支店の真鍋と十条支店の山下は、その実現に向けて、幅広い世代を対象にしたイベントが開催できないかと立案。城南宮さまを訪問するたびに、様々なイベント案を持ちかけました。アートを題材にしたイベントやキッチンカーを招くイベントなどを提案しましたが、神社としての制限があり、なかなか進展しない状況が続いていました。

そんなあるとき、真鍋と山下は、城南宮の神苑を見学する機会をいただきました。そこで二人は、この神苑が著名な造園家によって手掛けられたもので、源氏物語に登場する植物が実に80種あまりも植栽されているということを知り、ぜひこの素晴らしい庭園を多くの人に知ってもらうための取組をしたいと考えました。

▲十条支店の山下(左)、宮司の鳥羽さま(中央)、上鳥羽支店の真鍋(右)

意外な切り口のマッチング

これを実現するため、二人はそれぞれの支店でミーティングをしたところ、沢山のイベントアイデアが出ました。そしてその中でも、植物が数多く植栽されている緑ゆたかな城南宮は、「いきもの」との親和性が高いのではないかという意見に集約されていきました。その結果、「いきもの図鑑アプリ」を使った親子向けイベントを思いつき、城南宮さまに提案。

すると、神苑にもともとあるものを再発見するという趣旨や、他業種とのコラボレーションという新たな切り口に非常に興味を持たれ、この提案に「ぜひやってみましょう」というお返事をいただきました。

そのアプリの開発をした株式会社バイオームさまは、当金庫の開催する「第5回 京信・地域の起業家大賞」にて最優秀賞を受賞した経歴もあり、すぐに話がまとまり両者を引き合わせ、開催が決定しました。開催に向けては、両支店のコミュニティを活用して参加を呼びかけるなど集客面をサポート。また、開催に先立ってメディア向けの発信を行ったことで新聞にも掲載され、イベント開催に向けた準備が着々と進んでいきました。

イベント「アプリで巡る 源氏物語花の庭」が開催!

2023年8月20日(日)・21日(月)、イベント当日は晴天に恵まれ、2日間でおよそ80名の方にご来場いただきました。

今回のイベント開催時期が夏休み期間だったこともあり、沢山の子どもたちが参加し、神苑の元気な植物に一生懸命スマホのカメラを向けていました。大人も子どもも一緒になって、夢中で取り組む姿があちこちに見られ、神苑内はいつも以上に活気のある空間となりました。

ご参加いただいた方々からは、「城南宮にこんなに素晴らしい庭園があるなんて知らなかった」「近隣に住んでおり、七五三参りやお花見で来ることはありましたが、いつもと違った楽しみ方ができ、とても楽しかった」といったお声をいただきました。


お客さまの声

城南宮
宮司 鳥羽 重宏さま

城南宮は上鳥羽地域や京都市南区の氏神ですので、地域の皆様には、お祭りで御神輿を担がれたり、七五三参りでいらしたりと何度も足を運んでいただいております。時々は庭のほうに入っておられるかと思いますが、普段の2倍も3倍も時間をかけて神苑を散策していただき、大変ありがたい機会となりました。

神苑では、「源氏物語植物保存会」として源氏物語の植物を植える取組を長年しており、今回の取組でたくさんの人が植物に対して優しいまなざしを注いでくれ、私たちも庭を維持してきた甲斐がありました。

二つの支店が仲良く協力しながらイベントを実現してくれ、地域のために一生懸命に取り組む京信さんの姿はとても心強かったです。


職員の声

コミュニティ・バンク京信 上鳥羽支店
真鍋 恵吾

ご協力いただいた関係各部署および僚店の皆さま、本当にありがとうございました。

このイベントを通じて城南宮さまや株式会社バイオームさま、そして十条支店、上鳥羽支店の職員が一体となっていくことができ、そこに絆が生まれたと思います。

今後は店舗で取り組んでいる若手経営者の会『まにまにサロン』や働く女性の会『Happy Women's クラブ』などのコミュニティ活動と同様に、この取組も継続、発展させ、地域のために燃え尽きます!

コミュニティ・バンク京信 十条支店
山下 明宏

このイベントを通して城南宮の庭園を沢山の方々に知っていただき、大変嬉しく思います。

城南宮さまおよび、株式会社バイオームさまには大変なご尽力をいただいたおかげで本当に素晴らしいイベントになりました。

我々は様々な業種の方々とお取引させていただいており、今回は城南宮さまと株式会社バイオームさまという全く異なる事業者同士を引き合わせることで生まれたイノベーションに大変感動しました。

様々な事業者とつながっている私たちだからこそできることが多くあると思います。これからもこうした取組を行い、イノベーションを生んでいきたいです。

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