校舎を飛び出し

"おせっかいバンカー" 体験

Z世代のアイデアで地元企業を応援!西院支店・中学生職場体験

阪急・西院駅から徒歩1分、西大路四条の大きな交差点の角に位置する、コミュニティ・バンク京信(京都信用金庫)西院支店。

2019年のリニューアルオープン以降、過去には営業時間を夕方まで延長したり、プロモーションムービーを制作して地域の飲食店を応援したり、店舗独自の公式LINEで地域情報を発信したりと、常に「地域の皆さまに愛され、お役に立つ」ための営業スタイルを模索してきた店舗です。

今回は、この西院支店に4人の地元中学生が職場体験に来られ、地域の企業に対して「Z世代ならではのアイデア」を提案した事例をご紹介します。

※記事中の写真は、学校を通じて保護者の方・生徒さまのご了承をいただき使用しています。


西院中学校「生き方探求・チャレンジ体験」

西院支店から徒歩10分ほどの距離にある京都市立 西院中学校では、2000年度より「生き方探求・チャレンジ体験」推進事業に取り組まれています。

このプログラムの目的は、中学生が自ら学び、自ら考える力などの「生きる力」を身につけるとともに、集団や社会の一員としての自己の在り方と生き方を考えるきっかけを生み出すこと。
そのために、地元の企業やお店で生徒の興味・関心に応じた勤労体験・職場体験、ボランティア体験などを実施されています。

今回西院支店には、このプログラムを通じて4人の中学2年生の皆さまが、職場体験に来られました。


信用金庫の仕事を聞いて、体験する

4人はまず、コミュニティ・バンク京信での仕事について知り、そして「そもそも社会人って何をしているの?」という疑問を解消するため、西院支店で働く職員へのインタビューを行いました。

インタビューは「ATMやスマートフォンができて、来店される方は減っていますか?」「信用金庫で働くにはどんなスキルが必要ですか?」といった質問から始まり、「昔と比べると来店される方は減っていますが、その分、お一人おひとりとしっかりと、丁寧にお話することを意識していますね。」「やっぱり“対話力”は必要かな。」と、職員もすらすらと答えます。

中には「どんな“プロ意識”をもって仕事に臨んでいますか?」「“誠実”ってどういうことだと思いますか?」と、大人でもはっと考えさせられるような質問も飛び出し、職員が頭を悩ませる一幕も。

それでも、インタビューに答えた職員たちは、それぞれが大切にしている価値観を伝え、中学生の皆さまもメモを取りながら真剣に聞かれていました。

もちろん、今回の実習は座学だけではありません。
中学生の皆さまには、実際に「コミュニティ・バンク京信の仕事」を体験していただきました。

4人は、店舗やお客様の雰囲気を感じ取るために、店舗のロビーやATMコーナーでお客さまをご案内する「ロビーマネージャー」を務めました。

最初は緊張した面持ちだった4人ですが、それも次第にほぐれ、元気よくお客さまをお迎えできるように。

ご来店されたお客さまも、いつもと違う「新人さん」を微笑ましくご覧になっている様子で、ロビーはあたたかい雰囲気につつまれました。


京信の「おせっかいバンカー」になる!

「おせっかいバンカー」とは、お客さまが「金融機関」に期待する以上のご提案やサポートを行うなど、「おせっかいを焼く」姿勢をあらわした言葉。
私たちコミュニティ・バンク京信では、職員全員が「おせっかいバンカー」としてお客さまの課題解決に取り組んでいます。

今回の実習では、まず地域の企業がお持ちの「課題」に対して仮説を立てて、自分たちでヒアリング項目を考え、その結果をもとに「課題解決に向けた提案」を作り上げる「おせっかいバンカー体験」を行いました。

4人で意見を出し合い、仮説を立てて…
いざ地域企業のもとへ!

今回お邪魔したのは、昔ながらの手仕事で「糸」を織って布を作り上げる「織り機」の企画・販売事業を営まれる「ラ・メール株式会社」さま。

海外から輸入された業務用の織り機から、自社オリジナルのコンパクトな家庭用織り機まで幅広い商品をネットショップで販売されているほか、手紡ぎ・手織りなどの教室も開催され、伝統的な織り文化の魅力発信に取り組まれています。

ラ・メール株式会社

貿易商社で染織部門を担当する傍ら、大好きな手仕事に触れるうちに、染め、紡ぎ、織りに魅了され、2007年12月に独立開業。
教室・ワークショップの開催、自社オリジナルのコンパクトな織り機「ラ・メールルーム」の企画・販売などの事業活動を通じて、羊毛をベースにした糸紡ぎ、手織りの文化や、手仕事の楽しさを提案されている。

▶公式Webサイト・ネットショップはこちら

「百聞は一見に如かず」ということで、4人はまず「糸紡ぎ」「織り」を体験させていただきました。
「簡単に見えて難しい!」「手と足を同時に動かすなんて無理…」と苦戦しながらも、羊毛から糸が、糸から布ができあがる様子に感嘆の声が上がり、「昔の人が作ってきた伝統って本当にすごい」と、伝統文化の大切さを噛みしめる言葉も聞かれました。

「糸紡ぎ」体験では、羊毛がみるみるうちに糸に
経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を交差させて布をつくる「織り」体験

体験の後は、いよいよヒアリングです。
中学生の皆さまは事前に考えてきた「織り機を販売する上で、いちばん困っていることはなんですか?」「体験教室には、どんな人に来てほしいですか?」などの質問から、ラ・メールさまがお持ちの事業課題を深掘りしていきます。

すると社長の伊藤さま(写真)からは「輸送コストが上がっている」「若い世代に教室に来てもらって、手作り文化を残していきたい」といった具体的な課題をお話いただくことができました。

これには普段から伊藤さまのお話を伺っている営業担当者も大きく頷いており、「おせっかいバンカー」として立派にヒアリングができたのではないでしょうか。

羊毛の実物も見せていただきました

Z世代のアイデアを社長にお届け!

中学生たちは店舗に戻ると、さっそくヒアリングした内容を整理し、課題解決のための提案を考えました。

すると「輸送コストが上がっているなら、オリジナル商品の“コンパクトな織り機”の販売を増やしたらどうだろう」「じゃあ、体験教室の参加者にはコンパクトな織り機を手元に用意してもらって、オンラインで参加してもらえばいいんじゃない?」「オンラインに対応すれば、若者にも広がりそうだよね」「私たちのような学生の目にとまれば親世代にも届くし、学校にポスターとか貼れたらいいね」と、まるで連想ゲームのように次々とアイデアが生まれます。

さらに、「Instagramの投稿が機械に関すること、企業が発信したいことに寄ってるかも」「ハンドメイドが流行っているし、“こんなものが作れちゃいます!”みたいに発信した方がバズりそう」といった鋭い改善案も飛び出し、まさにZ世代ならではの、職員顔負けの提案が完成しました。

実習期間中に中学生の皆さまから直接提案を届けていただくことはできませんでしたが、4人からの提案は後日、西院支店の営業担当者を通じて、社長の伊藤さまのもとにしっかりと届けられました。

伊藤さまからは

「若い方、特に学生の方から直接意見を聞く機会があまりない中で、中学生という普段接する機会のない皆さんから意見をもらえたのはとても貴重な機会でした。」

「もっとハンドメイドの完成品を見せていってはどうかというのは、さすが(普段からSNSに触れている)学生さんの意見ですね。さっそくInstagramの担当に連携したいと思います。」

というお言葉をいただき、担当者は改めて、4人の中学生の「若い力」を実感することとなりました。

後日、提案をお伝えしました。営業担当者の意見も加え、京信の支援メニューもご案内。

言葉にするまでもなく、地域の明るい未来をつくるためには、地域に「若い力」が育つことが欠かせません。
私たちコミュニティ・バンク京信はこれからも、本事例のような取組を通じて、希望あふれる若い世代へ様々な経験・成長の場を提供していきます。

また、産学連携や、共創施設QUESTIONの「Students Lab」のような拠点を通じて若い世代と地域企業をつなぎ、学生にとっての「学びや経験」と、企業にとっての「新たな価値」を創出することを通じて、ゆたかな地域社会の形成に寄与していきます。

最後は支店のメンバーとの記念撮影。中学生の皆さま、ありがとうございました!

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