コミュニティ・バンク京信では、「ソーシャル企業認証制度 S認証」(S認証)の認証取得をサポートするSCA(ソーシャル企業認証アドバイザー)としての活動を行っています。
S認証は、一般社団法人 ソーシャル企業認証機構が運営する企業認証制度。社会課題の解決やESG経営を目指す企業に対し、経営方針や事業内容、社会的インパクトなどを基準に、評価・認証を行います。
この「キラリと光るS認証企業」シリーズでは、そんな「S認証」を取得した企業や、それをサポートしたSCAである当金庫職員の取組をご紹介します!
Vol.9 株式会社 ビーダッシュ
今回ご紹介するのは、2024年10月に認証を取得された株式会社 ビーダッシュさまです。
同社は、パソコンやデジタルが苦手な方が様々なスキルを学べる場所「デジタルの寺子屋 八十」や、学校に居場所がないと感じる子どもたちがデジタルを通して自分を素直に表現する居場所「デジタルフリースペースDream」、その他にも「就労継続支援B型事業所 lab lab.」を運営されています。
同社HP▶https://b-dash.asia/
就労継続支援B型事業所 lab lab. HP▶https://lab.b-dash.asia/

デジタルは社会で活躍するための武器
同社代表の山田さまがIT人材育成に取り組む背景には、様々な理由で働きたくても働くことができない方たちの存在があります。
「働きたくても働けない方は全国に200万人以上いると言われており、中にはITスキルを身につけることさえできれば、働き方の選択肢を広げられる方もいる、と考えています。」と語る山田さま。そこで同社が立ち上げたのが、大阪府八尾市にてデジタルワーカーを育てるIT人材育成事業『デジタルの寺子屋 八十』でした。
さらに山田さまが目を向けたのが中小企業が抱える人材不足という課題です。
人材不足に悩む地域の中小企業と働きたくても働くことができない個人、これらの矛盾する社会課題を「ワークライフバランスの実現」と「地域のIT人材育成」という分野から取り組んでおられる点が、同社が社会に必要とされる理由です。

主婦だって願いを叶えられる
同社が運営する「デジタルフリースペースDream」は、学校に居場所がないと感じる子どもたちが、デジタルを通して自分を素直に表現する居場所。この取組は、同社で勤務する女性職員・渋谷さまの想いから立ち上がりました。
渋谷さまはこれまで、他社で子育てをしながら週5日働いていましたが、お子さまが学校へ行けなくなってしまったことを機に、その会社を退職することに。
そして、お子さまと接する時間を増やすために、週3日の勤務を条件に仕事探しを続けた結果、同社の募集に辿り着きました。
代表の山田さまは、渋谷さまと一緒に働く中で、地域にはたくさんの学校に行けない子どもたちがいることを知りました。そんなとき渋谷さまから「デジタルを通じて不登校の子どもたちを支援したい」と提案がありました。
受講料無料のこのフリースペースには、現在12名の受講生が通っています。受講生の保護者さまからは、「子どもが明るくなって嬉しい」「デジタルのことはもちろん、子育てのことも相談にのってもらい、親まで元気になりました」といった喜びの声が寄せられているといいます。

同社は更なる社会課題の解決を目指して、2024年10月に「就労継続支援B型事業所 lab lab.」をオープン。一人ひとりの障がいの特性やペースに寄り添い、デジタルスキルの習得を中心とした就労訓練を行うことで、利用者さまの可能性を最大限に引き出すことに取り組んでおられます。
お客さまの声
株式会社 ビーダッシュ
代表 山田 紘也 さま

大阪府にはものづくり企業が多く、優良企業に与えられる認証制度はいくつもある一方で、弊社のようなIT事業や福祉事業に焦点を当てたものは多くありません。そんなところにS認証を紹介してくれて、感謝しています。
西田さんは本当に粘り強くサポートをしてくれ、あの手この手できっちり手助けをしてくれるので心強い存在です。
西田さんだったらなんとかしてくれるんじゃないかなと、思わせてくれます。その気持ちに応えるように「なんとかしますよ!」と返してくれるので、安心しますし、さらに頑張ることができます。私を引っ張ってくれて、勇気をくれる、そんな存在です。
職員の声
コミュニティ・バンク京信 八尾支店
ソーシャル企業認証アドバイザー(SCA)
西田 吉孝

同社は働きたくても働けない人を救い、本気で社会の役に立つことを考えておられます。
S認証をご案内した際、「弊社のようなデジタル分野の事業者が対象となる認証制度って少ないんです!嬉しいです!すぐ申請書を書きますね!」と大変喜んでくださいました。
そして数日後には、とても熱く、強い想いが込められた申請書が届き、改めて同社の課題解決にかける熱量の凄さを感じました。
S認証制度は、地域のために取り組む凄い事業者だと第三者から評価される嬉しい制度だと思います。更なるS認証の価値向上を目指して、イベントの企画開催などS認証企業をお繋ぎするハブとなるような取組も進めていきたいです。