当金庫では、2025年の大阪・関西万博(EXPO2025)の開催にあわせ、同年の2月から10月にかけて、23回にわたり「EXPO酒場」と題した交流イベントを開催しました。
当金庫の支店のロビーを中心に開催された「EXPO酒場」は、万博という共通価値のもとに、その関係者だけでなく、地域の人々や国内外からの来訪者が集い、交流することで、コミュニティを創出する場。
万博をきっかけに関西へ集まる他地域の方や外国からの来訪者、そして地元の方々が混ざり合うことで、新たなコミュニティやアイデア、ビジネスが生まれることを目指すため、あえて「金融機関」という「酒場」とは縁遠い場所で開催しました。

今回は、そんな「EXPO酒場」での出会いをきっかけに驚きの新製品が生まれ、世界へ羽ばたく製品へと成長しようとしているエピソードをご紹介します。
この形のベンチ、見覚えありませんか?
大阪・関西万博会場に置かれていたこのベンチ。
会場で腰を下ろした方もいらっしゃるのではないでしょうか。
一見するとコルク素材のようにも見えるこのベンチですが、その素材は未利用の間伐材。
このベンチと「ねぎ」がコラボレーションした、驚きの製品が生まれたのは、当金庫の田辺支店(京都府京田辺市)が開催した「EXPO酒場 京田辺店」での偶然の出会いがきっかけでした。


交流から生まれるイノベーション
EXPO酒場 京田辺店のテーマは「イノベーションが起きる、世代を超えた交流」。
世代の垣根を超えて、社会課題への取組についてのトークセッションやワークショップを開催しました。
今回の出会いのきっかけとなったのは、トークセッション。
田辺支店の取引先であり、運送業を営まれるエースジャパン 株式会社様の代表取締役、判藤 慶太さまをお招きし、大量廃棄される運送用パレットに社会課題を感じて、自然に返る材質(流木など)で作ったパレット「Kyo pallet(京パレット)」を自社製品として開発したエピソードや、未利用の間伐材を利用したベンチを大阪・関西万博に2,000脚提供したというストーリーを語っていただきました。
そのお話に引き込まれたのが、松井山手支店 取引先・株式会社 野井農園の代表取締役、野井 勝博さまです。
同社では、一度の苗植えから「たった一遍(いっぺん)しか収穫しない」高品質の九条ねぎを「一遍ねぎ」というブランドで販売。
代表の野井さまは、並々ならぬ「ねぎ」への愛情と、料理人としての経験から、「出荷過程で出るねぎの残渣(出荷する上で不要な部分)を何とか有効活用できないか」と考えておられたところでした。
そんな野井さまの想いもあり、トークセッション終了後、お二人はすぐさま意気投合。
「間伐材の代わりにねぎの残渣を素材にできないか」と話がはずみ、共同プロジェクトが始まりました。

プロトタイプが完成、そして世界へ!
EXPO酒場閉幕から約3か月後の2026年1月、ねぎの残渣を使用した「ねぎベンチ」のプロトタイプが、ついに完成!
野井農園さまは、これを唯一無二のプロダクトと位置付け、将来的には海外展開も視野に入れています。
そしてエースジャパンさまも、その期待に応えるべく改良を重ねています。
2027年に横浜市で開催される国際園芸博覧会「GREEN×EXPO 2027」への提供が予定されている、このねぎベンチ。
世界の舞台でどのような反応が得られるのか、関係者一同期待を寄せています!
お客さまの声
株式会社 野井農園
代表取締役 野井 勝博さま

調理師をしていた経験から、ねぎの残渣を廃棄することに抵抗を感じていたところ、判藤さんのお話を聞き、「これは もしかして!」と飛びつきました。
ねぎベンチは大量に作らず、ストーリー性を持たせてアートとして売ってみたいですね。
エースジャパン 株式会社
代表取締役 判藤 慶太さま

食べ物を無駄にしたくないという想いで廃棄処分となるパンの耳を練りこんでベンチを作った経験を生かして、野井さんの想いを製品化することができました。
流木とねぎという組み合わせは「GREEN×EXPO 2027」に打ってつけだと思います。




