夏休みに

ものづくりの魅力体験!

京都フェニックスパーク オープンファクトリー

夏休み真っ只中の2024年8月2日、宇治市産業振興センターにて「夏休みものづくりフェス」を開催。このイベントの中で、当金庫は「京都フェニックスパーク オープンファクトリー」を主催しました。

オープンファクトリーとは、ものづくり企業が普段一般に公開していない製造現場をオープンにし、製造工程や自社の技術を紹介するなど、見学や体験を通じてものづくりの魅力を知ってもらう取組です。

今回のイベントは「子ども達にものづくりの楽しさを知ってもらうことで、将来の仕事として興味をもってほしい」という想いから、小中学生を対象として実施。京都府宇治市の製造業の集積地である「京都フェニックスパーク」を舞台に、親御さまを含め総勢451名(うちお子さま238名)の参加者の方に、パーク内に拠点を置く8社の製造業の工場を見学していただきました。

2年間かけて実現したオープンファクトリー

当金庫の京都南エリアにある城陽支店・ 西宇治支店・久御山支店・宇治支店では、2年ほど前から、オープンファクトリーをやりたいという職員の声がありました。
以前に当金庫のQUESTIONでもイベントを行った、大阪府八尾市を中心に町工場でのものづくりの現場を体験・体感してもらうイベント「FactorISM(ファクトリズム)」のお話を聞き、京都南エリアでも取り組みたいと考えたからです。

オープンファクトリーを開催することで「新たな繋がりが生まれる」「地域が一体となる」「イノベーションにつながる」ことが期待できるだけでなく、企業の社員さまの成長の場にもなります。

京都南エリアの各支店長には、せっかくイベントを行うのであれば「ただの工場見学」ではなく、「企業が自らを発信する場」として企業のファンを増やすことにつなげたいという想いがあり、この2年間オープンファクトリーのノウハウを蓄積しました。

そして、地域のものづくり企業へオープンファクトリーの企画を提案してみたところ、「ぜひやりたい」という賛同の声をいただき、宇治市と宇治商工会議所が共同運営する産業支援拠点「宇治NEXT」さまからも、「やってみましょう」と前向きなお返事をいただいたことで、今回開催することができました。

イベント当日の朝にミーティングを行う当金庫職員

工場見学でものづくりの魅力を知る

当日は、当金庫職員が参加者の皆さまを各企業の工場へ誘導しました。
工場では子ども達が来るということもあり、安全に楽しみながらものづくりの魅力に触れてもらえるよう、事前に立ち入りスペースの安全管理を徹底し、準備万端で参加者を迎えました。

各企業は、参加者に興味を持ってもらえるよう工夫を凝らしたプログラムを用意。金属プレートを折り曲げたサイコロづくりや、カラフルなプラスチックを使った絵の制作などを体験できる企画も行われ、子ども達は楽しみながらものづくりの面白さに触れていました。

子ども達は大きな機械に興味津々で、実際に機械を操作させてもらう場面もありました。
親御さまも、めったに見られない工場のなかを興味深く見学され、大きな機械が動く迫力ある光景や、職人の巧みな技術など製品がつくられる過程を間近で見て、ものづくりへの興味を深めていました。

今回のイベントは子ども達にとって、普段の生活では体験できない特別な学びになったのではないでしょうか。
今後も当金庫は子ども達の未来づくりを応援するとともに、地域や企業を様々な面から支援し、魅力を発信するサポートを行ってまいります。


お客さまの声

おじいさまと一緒に来場された参加者さま

おじいさま
製造工程を直にみることができて、ものづくりについていろいろと知ることができました。新幹線の部品をつくっている企業が京都にあるとは知りませんでした。孫にとっても夏休みのいい経験となったと思います。

お孫さま
いつもは見ることができない"ものがつくられているところ"を見ることができてよかったし、ものづくりに関心が湧きました。サイコロをつくったりできて、すごく楽しかったです!

 


 

株式会社 神村製作所
代表取締役社長 神村 圭さま
(写真中央)
広報委員会メンバーの皆さま

私たちの業種は一般的には知名度が低いので、これを機に当社のことを知ってもらえたらと思いました。

普段は専門用語で話したりしているのですが、今回は子ども達にもわかるように説明することを心がけました。工場見学では、子ども達がいろいろと興味を持って聞いてくれていたのでよかったです。

サイコロづくりでは、親御さまの方が盛り上がっていたり、親子が一緒に楽しそうにつくっている姿を見て、今回の企画を喜んでいただけたのではと実感しています。また、子ども達の夏休みの宿題のお役に立てたなら幸いです。

こうした自社のことや製造現場を地域の方々に見ていただき、ものづくりの魅力発信や地域振興の一助になればと思います。

 

 


 

京都精密工業 株式会社
取締役製造部長 前川 周二さま

こういったイベントは、はじめての挑戦でした。当日は、他工場からも見学したいと社員が集まり、いい経験になりました。

普段、同業者が来訪される工場見学などでは、専門用語を使って会話をしています。そのため今回のように、子どもに伝えるという状況ははじめてで、専門用語や業界の基礎知識などがどうすれば分かりやすく伝わるかが難しく、当日の朝まで、たくさん試行錯誤しました。この経験を今後、同業者の工場来訪などにも活かしたいです。

今回は、工場や業務内容の説明と機械の見学が中心だったので、もし今後もこのようなイベントがあれば、実際に製図を書いてみるなど、体験できるイベントをやってみたいと思いました。

ものづくりはとても面白く、いいものができあがった時には達成感があります。このイベントをきっかけに、子ども達にものづくりについて興味を持ってもらえたら嬉しいです。

 

 


 

株式会社 野間製作所
代表取締役 野間 登さま(写真中央)
樋口 浩和さま(写真左)
沢田 夕奈さま(写真右)

今まで中学校の職業体験などはありましたが、今回のように工場に小さな子どもが来るのははじめての経験でした。

普段の業務では、こんなふうに人の前で説明する機会はめったにないので、社員に対してもとてもいい経験でしたし、改めてものづくりの楽しさを感じました。

今回の事前準備では、どうやったら子ども達が楽しめるような綺麗なプラスチックがつくれるか試行錯誤しました。これをきっかけに、社員のスキルアップになるような、自由に試行錯誤できるスペースをつくろうと考えています。

当社は、世間一般の方がものづくりと聞いてイメージするような金属を削る仕事ではなく、プラスチックの射出成形を行う企業なので「こういう仕事もあるんだ」ということを知ってもらえたら嬉しいなと思いながら準備をしました。

将来子ども達が、この業界に興味をもってくれるきっかけになれば嬉しいです。

 

 


 

HILLTOP 株式会社
イノベーション推進本部 DX推進部 担当者さま

今回は製造業のものづくりの面白さをお伝えできたらと思い企画しました。子ども達が理解できるような説明の仕方や当社の強みであるアルミを使ったお土産をつくったり、工夫を凝らしました。
これまでにないほど子ども達が意欲的に、たくさんの質問をしてくれたので、とても嬉しかったです。

当社は、新しいことにチャレンジして成長してきた企業です。子ども達には、「何事もチャレンジしてみること」「意欲的に新しいことに挑戦し変わり続けるということ」も大切だと伝わっていたらいいなと思います。

将来、働くとなったときにどの職種に入るか迷うと思います。実際にいろいろな企業の現場を見るという体験を通じて視野を広げ、子ども達の進路に役立ててほしいなと思います。

自社単独ではなかなか企画しづらいことなので、こうして他の企業さまと一緒にイベントをやってくださることは非常に助かります。また、今回の取組で京都フェニックスパークのいろいろな企業さまとの交流も増えたのでとてもよかったです。

 

 


職員の声

コミュニティ・バンク京信
オープンファクトリー プロジェクトメンバー

今回のオープンファクトリーは「小中学生にものづくりの楽しさ、面白さを知ってもらおう」と、宇治市・宇治商工会議所とタッグを組んで、当金庫の京都南エリア4店舗 (城陽支店・ 西宇治支店・久御山支店・宇治支店) 合同プロジェクトとして開催しました。

初めての試みで苦労することもありましたが、一番の収穫は子ども達のキラキラした笑顏!
参加企業様にも「地域の方々に知ってもらえる機会となった」「社員さんのモチベーションアップにつながった」といったお声をいただけました。

また、「来年もぜひ参加したい」というお声も沢山いただき、地域活性化へ取り組む我々のモチベーションもアップしました!

『オープンファクトリー』は、来場者・参加企業・運営者にとって、まさに『三方の良し』のイベントなのだと実感できました。今後、更に広域の宇城久地域(宇治市・城陽市・久御山町)での開催を目標に、地域活性化に向けてサポートしていきます。

 

まちづくり・ 地域活性化 その他の事例 PROJECTO METHOD