QUESTION全館が

インドになる1日!

NICEなインドFES!~日本インド文化経済センター1周年記念イベント~

当金庫が運営する共創施設「QUESTION」には、NPO法人 日本インド文化経済センター(Nippon Indo Cultural and Economic center、略称:NICE(ナイス))が拠点を置かれています。
NICEは日本とインドが活発に文化・経済交流を行える体制をつくり、両国の親交を深めることで、双方の地域発展に寄与することを目的として、2023年8月に設立されました。

2023年8月に開催された開所式の様子(QUESTION 5階にて)

当金庫ではNICEとの連携を深めることで、魅力的な文化成長が期待される経済を併せ持ったインドと日本、それぞれの人々や企業同士を結び付け、地域の活性化や事業支援などにつなげることに取り組んでいます。

今回はそのような取組の一つとして2024年9月に開催した、NICEの設立1周年記念イベント「NICEなインドFES!」の様子をご紹介します。


「NICEなインドFES!」のテーマは、「QUESTION全館がインドになる1日」
NICEや当金庫とご縁のある団体・企業などに協力・出展いただき、QUESTION全館でインドの文化を体験できるイベントとなりました!

<聴く・知る>トークセッション

QUESTION 4階の階段状セミナースペース「コミュニティステップス」では、インドをテーマとしたトークセッションを行いました。
第一部では、「これからのインドと、どう向き合うか」と題し、インド経済の現状や、日本とインドが互いの強みを活かし、弱みを補い合うために必要なことなどについて、議論が交わされました。

セッションでは京都大学の池亀教授が進行役を務められ、NICEのロイ 詩百瑠(ろい・しとる)理事長のほか、インドで事業を展開していく日東精工株式会社の上原執行役員、当金庫理事長の榊田も登壇。ビジネス現場目線のトークに、インド市場に関心を持つ企業経営者の方も耳を傾けておられました。

第二部では、名古屋を拠点に活動するアイティップス株式会社のクマール・ラトネッシュ氏より、日本の現場とインドの職人を繋ぐプラットフォーム「oyakata」の事業についてプレゼンテーションが行われました。
このサービスは、インドの「建築」や「製造」を志す人材に対して日本式の「職人」教育を行い、その人材を日本の企業と繋ぐまでを一気通貫で行うもので、インドにおける若者の失業率の高さや、日本の職人不足といった、両国の課題を同時に解決するものとして期待されています。
このサービスは参加者の関心も高く、プレゼンテーション後には多くの方がラトネッシュ氏のもとに集まっていました。

<買う・体験する>マルシェ&体験型ブース

河原町御池交差点からも様子がうかがえる1階のカフェ&バースペースは、インドの書籍や雑貨が購入できるマルシェに様変わり。道ゆく方をはじめとする来場者の方々は、店舗のスタッフから作品に込められた想いなどについて話を聞きながら、買い物を楽しまれていました。

また、マルシェのなかには、10日ほどで消えるインド式のボディアート「ヘナタトゥー」や、同じくインド式の足踏みマッサージの体験型ブースも出展。
さらに別フロアではヨガレッスンが開催されたり、インドの伝統衣装「サリー」の着用体験ブースが設けられたりして、多くの方がふだん触れる機会の少ないインド文化との出会いを楽しんでおられました。

<観る>映画上映・ダンスステージ・展示

トークセッション終了後の4階では、大スクリーンを使って映画上映会が行われました。
上映されたのは、小暮隆生監督の短編映画作品「IND on the RUN」。母国に帰ってしまった恋人を追ってインドを訪れた日本人の青年の視点から、インドでの生活や文化を追体験させてくれる作品です。
上映終了後には小暮監督のトークセッションも開催。参加者との質疑応答が交わされ、ここでしか聞けない映画撮影の裏話なども飛び出しました。

映画の後には、奈良を拠点に活動されている「カタックスタジオアンジュリー」による、インド古典舞踊「カタックダンス」のステージがスタート。インドの歴史や宗教観などの解説も交えながら、軽快なMCトークとともに、華やかな衣装でダンスを披露していただきました。

さらに7階フロアでは、在大阪・神戸インド総領事館の提供で写真や絵画が展示され、来場された方はインドの名所を題材にした作品などを観て、感嘆の声をあげておられました。

<味わう>インドグルメ

8階のコミュニティキッチン「DAIDOKORO」では、京都に店舗を構えるインド料理店「ケララ(Kerala)」と「ティラガ(Thilaga)」が出店しました。
ランチタイムには会場は満席となり、インド人スタッフがつくるカレーやチャイといった本格派のインド料理に多くの方が舌鼓を打っておられました。

<学ぶ>起業家と学生の交流

5階の学生のための場「スチューデンツラボ」では、トークセッションにも登壇されたアイティップス株式会社のラトネッシュ氏と、数名の学生によるワークショップが行われました。
若くして起業家として活躍し、日本とインドの両方を知るラトネッシュ氏との交流を通じて、学生たちにも新たな視点や可能性が見えてきたのではないでしょうか。

 


 

京都の方だけでなく、他府県からの観光客の方、海外の方など、多くの方で賑わった今回の「NICEなインドFES!」
会場には在大阪・神戸インド総領事館総領事のチャンドル・アッパル(Chandru Appar)氏前京都市長の門川大作氏衆議院議員の前原誠司氏も駆けつけ、大盛況の一日となりました。

そしてフィナーレには、来場者の方も一緒にインド映画で有名な「ボリウッドダンス」を踊り、会場は最後まで熱気に包まれていました!

世界的なブランド力を持ち、学生の街でもある京都。この街を拠点とする地域金融機関として、当金庫はインドとの交流創出を通じて地域企業のビジネス機会創出や、未来を担う人材の成長支援などに取り組んでいきます。

(左から)アッパル氏、門川氏、前原氏
フィナーレのボリウッドダンス


お客さまの声

一般のご来場者さま(写真中央)

以前からインド文化に興味があり、インド人の友人からこのイベントを教えてもらって来ました。
大阪や神戸にはインドの方も多いですが、京都にはあまり「インド」のイメージがなく、意外な組み合わせだなと思っていました。
地域の金融機関が主催されていると聞いて、こんなこともされているのかと驚いています!

今日は伝統衣装の着用体験をしてみて、温暖な気候のインドならではの軽さや、さらっと着られる感じが体感できました。
インド旅行を計画していたのですがコロナ禍で中止になってしまったこともあり、身近な場所でインド文化が体験できてよかったです!

QUESTION-地域の「問い」を解決 その他の事例 PROJECTO METHOD