かめおか霧の芸術祭が

QUESTIONにやってきた!

共創施設QUESTIONで開催した、亀岡の魅力を発信するイベント「KIRI² KAMEOKA(キリキリ カメオカ)」。亀岡市に訪れる人や移住・定住する人を増やしていきたいという想いから、当金庫の亀岡支店・東亀岡支店が中心となり、亀岡市役所、そしてかめおか霧の芸術祭実行委員会の協力を得て、共同で開催しました。

亀岡市は京都市の西隣、京都駅から電車・車で約20分の場所に位置し、観光鉄道のトロッコ列車や保津川下り、サンガスタジアムなどでも知られる自然豊かな地域です。そんな亀岡市では「住みやすく、子育てしやすい町」「環境にやさしい自然あふれる町」を目指して多くの取組が行われており、2020年度には「SDGs未来都市」に選ばれるなど、全国に先駆けた環境先進都市でもあります。

「KIRI² KAMEOKA」では、自然豊かな亀岡の食材を販売・実食したり、亀岡市内でも行われている職人やアーティストの作業過程で出た端材を活かしたワークショップの体験ができるコーナーが設置されました。そして先進的なまちづくりを行う亀岡市長や亀岡市を拠点に活動する方々のトークイベントなどが実施され、亀岡の魅力満載の一日となりました。

亀岡市の想いに協力したい

亀岡市では、SDGsの目標達成や環境改善を目指した「かめおかプラスチックごみゼロ宣言」やアートを活かしたまちづくり「かめおか霧の芸術祭」、農業の担い手の育成や優良農地の保全・有機農業の推進をめざす「亀岡市元気農業プラン」、亀岡の自然環境や地域資源を生かし自然体験活動に力を入れた「亀岡型自然保育」など、数多くの先進的な取組が行われています。

当金庫の亀岡支店・東亀岡支店の職員は「アーティストが住みやすいまちづくり」 「環境にやさしいまちづくり」「自然あふれるまちづくり」を目指す亀岡市役所の想いに共感し、京都信用金庫として何か亀岡市のためにできることはないかと考えました。そこで開催したイベントが「KIRI² KAMEOKA」です。

亀岡支店・東亀岡支店の職員全員で協力!

「1階マルシェ」「4階トークイベント」「7階ワークショップ」「8階キッチン」のフロアごとに4チームに分かれてイベント内容を企画。各フロアの担当チームが意見を出し合いながらミーティングを行い、亀岡市やかめおか霧の芸術祭実行委員会のプロジェクトメンバーと何度も相談を重ね準備をしました。営業時間終了後や日常業務の合間を縫って企画内容を考案し、職員の自主的な活動を通して、イベントの開催を試みました。

亀岡支店と東亀岡支店の職員は、亀岡市内で「亀岡の魅力を発信したい」という想いを根底に持って暮らす方々と一緒にイベントを実施したいと考えていました。そのため、当金庫との取引の有無に関係なく、亀岡市から紹介いただいた方や亀岡市を中心に活動されている方々を訪ね、イベントについて協力を依頼しました。また、ワークショップやマルシェを出店いただける地域の事業者さまにご協力いただく際には、当金庫の営業担当の職員はもちろん、普段は窓口担当で外出することがほとんどない職員も、直接、事業者さまのもとへ足を運び、お声がけに行きました。

当金庫 職員、亀岡市役所 職員、かめおか霧の芸術祭実行委員会 職員の3者ミーティングの様子

コロナ禍を乗り越えて念願の開催

最初にイベントを開催しようと試みた2021年は、新型コロナウイルスの流行でイベントの開催を断念せざるを得なくなりました。また、亀岡に訪れる旅行者の減少や外出自粛の影響による売上の低迷、資金繰り難など、亀岡市の事業者さまも大きな打撃を受けました。

しかし、亀岡支店と東亀岡支店の職員は諦めず「亀岡市の魅力を発信し、訪れる人を増やす」という想いを実現させるために、新型コロナウイルスが緩和した2022年に再度イベントの実施を企画。そして、2023年2月に念願のイベント開催へと至りました。

出店事業者さまとのZoomミーティングの様子

QUESTIONで「KIRI² KAMEOKA」を開催!

一年越しの開催となった本イベントは、亀岡市役所と霧の芸術祭実行委員会、そして亀岡で活躍する方々を巻き込み実現することができました。「亀岡市内にたくさんある魅力的な人・もの・取組を発信することで、亀岡市に訪れる人や移住・定住する人を増やし、さらに亀岡に住んでいる方々にも亀岡市の魅力を再認識してもらいたい。」という熱い想いがつまったイベントとなりました。

オーガニック商品が並ぶマルシェ

1階マルシェには、亀岡市内の人気店が12店舗出店。深い霧と清らかな水が流れる亀岡市の特性を活かして作られた、亀岡ならではの商品が並びました。亀岡の霧と水で育ち、無農薬で栽培された野菜、自然を活かし、無農薬有機栽培の素材で作られた自然派ワインに、お菓子やパン、お漬物。さらに京の職人による伝統の技法とこだわりの素材で作られた京あられ、日本酒、木製品など様々な商品が販売されました。

出店事業者こだわりの商品を、多くの来場者がお買い求めになり、なかには「sold out」の張り紙を出すお店や、急きょ在庫を追加されるお店もみられました。

亀岡の水と霧で育った新鮮な野菜
繊細な職人技がつまった木製雑貨
亀岡の水にこだわった国産パン

「トカイナカ」亀岡市の取組から考えるトークイベント

QUESTION4階のコミュニティステップスでは、そんな数多くの取組が行われている亀岡市の事例から、まちづくりについて考える全5部のトークイベントが行われました。テーマはアート、農業、子育て、まちづくり、コミュニケーションと様々で、亀岡市長の桂川 孝裕さまをはじめ、「かめおか霧の芸術祭」総合プロデューサーの松井 利夫さま、「かめおか霧の芸術祭」のプロジェクトマネージャーや体験農園ができるエコビレッジ「鹿谷ワンダービレッジ」の企画運営など亀岡を拠点に多くの活動をしている持田 博行さまなど、亀岡を盛り上げようと活動する多くの方々にご登壇いただきました。亀岡を「住みやすく、住み続けられるまちにするために」という熱い想いと亀岡愛を存分に感じられる時間となりました。

トークイベント第1部一歩先をひた走る亀岡にQUESTION‼~これからの時代に求められる「まちづくり」って何だろう~の会場の様子

廃材や素材を活かしたワークショップ

7階のクリエイティブコモンズを会場としたモノづくりワークショップでは「自然と触れ合うワークショップ」をテーマに、木・土・石・廃材などを使用した9つのワークショップを開催。木を使った「カッティングボード作り」や「木染めワークショップ」、土と触れ合う「箸置き作り」、石と触れ合う「漆石アクセサリー作り」などが出店されました。

亀岡の職人やアーティストの作業過程で出た廃材や、自然のものを活用した体験は子ども達に大人気!大人も子どもも夢中になって、モノづくりに励みました。また、会場では世界に一つしかないオリジナルの作品を身に着けて各階を歩く子ども達の姿も見られ、大盛況の企画となりました。

石で作った漆石アクセサリー
木屑で染めたトートバック
選んだ廃材でアートづくり
廃材を選んで作品をつくる子ども達の様子

DAIDOKOROでの実食 野菜の魅力を最大限に伝える!
8階のDAIDOKOROでは、亀岡のオーガニックファームでとれた野菜をふんだんに活かしたお弁当や、サラダ感覚で食べられる新感覚のお漬物を提供。購入するだけではなく、亀岡で育てられた野菜を使った料理を実食することもでき、色鮮やかなお弁当に惹かれた方やサラダ感覚のお漬物に興味をもった方々が参加されるなど、その場で新鮮な野菜を堪能することができました。

また、栽培・調理をしたご本人もDAIDOKOROに常駐しておられ、他の野菜との違いや調理の際のポイントなど、詳しいお話を聞きながら、亀岡の「食」を味わう体験が提供されました。店頭に並んでる様子を見るだけでは伝わらない野菜の魅力を体験する機会となりました。

DAIDOKOROで実食している様子
色とりどりな野菜のお弁当
常駐する料理家さんに説明を受ける参加者

「KIRI² KAMEOKA」には京都府内からはもちろん、他府県からも多くの方が来場されました。家族や友達同士、大人から子どもまで幅広い世代の方々が来場され、食べて、触れて、こだわりを聞いて、亀岡の魅力を全身で体感できるイベントとなりました。

また、イベントにご協力いただいた事業者さま同士の間にも交流が生まれ、「KIRI² KAMEOKA」をきっかけに新商品の開発や新事業の立上げなど、新たな事業にもつながりました。

事業者さまの声
マルシェを出店
一般社団法人 Fogin 代表理事 並河 杏奈さま

普段は、亀岡市でHarvest Journey Kameokaというツーリズムのプロジェクトを行っています。今回は私たちが新たにはじめた取組である 「ハーベストパスポート※」をつくるマルシェを出店しました。
今回、出店したのは京信の亀岡支店の担当者さんから、亀岡の魅力を伝えるイベントを開催することをお聞きし、「マルシェを出店してみませんか」とお誘いいただいたのがきっかけでした。 環境に配慮し、廃材を活かした取組やものづくり体験などを通して亀岡の色々な魅力を知って欲しいです。
今回のイベントをきっかけに亀岡に訪れる人がもっと増えると良いなと思います。

※「Harvest Passport(ハーベストパスポート)」は、京都・亀岡市内で活躍する職人やアーティストが品物や作品を作る際に残った端材を素材に活用し、亀岡市内の工房で使えるオリジナルのパスポートです。指定の工房で、パスポートを使用すると、ものづくり体験・ワークショップに予約参加することができます。

担当者の声
マルシェ担当 リーダー
亀岡支店 奥村 一馬

亀岡の魅力を亀岡以外の人に発信することが必要だと考え、亀岡市と、かめおか霧の芸術祭実行委員会の方々に提案したところ、皆さまから協力を得て開催することができました。
「本当に開催できるのか。上手くいくのか」という不安な気持ちはありましたが、お客さまの笑顔や、にぎわって会話されている様子をみると開催してよかったと思います。
皆さまのご協力のおかげで開催することができ、本当に感謝しています。これで終わりではなく、またイベントの開催を企画し、少しずつ亀岡ファンを増やしていきたいです。興味をもたれた方には、ぜひ亀岡に来ていただきたいと思います!

「KIRI² KAMEOKA」は第2弾が企画され、2024年にも同イベントの開催を予定しています。定期的に亀岡市の魅力を発信するイベントを行うことで、少しずつ亀岡ファンを増やし、亀岡市に訪れる人・移住定住する人の増加を目指す大きなプロジェクトとなっています。

当金庫はこれからも、地域の皆さまとともに、地域社会の未来につなげる取組を積極的に行ってまいります。

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