当金庫 久御山支店のお取引先株式会社コーシンさまは精密板金加工、製缶加工を主業とされており、少ロット品から量産品まで、一貫工程によってコストの負担増なく、迅速な納品をモットーにされています。
環境に配慮した設備の導入で、新分野へ挑戦!
同社は蓄電池部品製造という新分野へ挑戦すべく、事業再構築補助金を活用して、レーザー加工機と溶接機の設備導入を検討されていました。どちらの設備もファイバーレーザーを使用しており、エネルギー効率が高く、消費電力も抑えられるといった利点があります。
また、加工スピードが速く、仕上がりもきれいなので、外注費の削減、新たな顧客獲得や加工案件の増加によって、事業領域の拡大による経営基盤の強化が図れると判断されたものでした。
そうした中、2022年秋に京都府が提唱したサプライチェーン脱炭素化支援事業で、同社がサプライチェーンでの脱炭素化に対応する中小企業のモデル企業に選出されました。
同社の代表取締役 恩田 健帥さまご自身も、脱炭素化に向けた計画を策定されていたこともあり、脱炭素化に対しての関心が高く、資金計画を立てる際に、京都府がリリースした「サステナビリティ・リンク・ローン(SLL)」を視野に入れておられました。
【SLLとは?(サステナブル・リンク・ローン)】
京都府が構築した「ゼロカーボン・フレームワーク」により、地域金融機関と連携して府内企業の脱炭素化(CO2削減)を支援する全国初の仕組みであり、「排出量削減計画書」が認定された企業が利用できる融資制度です。
SLL融資の利用に向けて、計画書の策定を支援
SLLを利用するにはCO2排出量削減計画書の策定や京都府との連携も必要でした。この相談を受けた当金庫 久御山支店の営業担当である後路は、事業支援に特化した部署である当金庫 企業成長推進部と協力しながらサポート。同行訪問に加えて、申請に必要な「排出量削減計画書」の策定に伴走支援しました。
その結果、同社の計画書が認定。同社は、当金庫での「京都府ゼロカーボン融資」の第1号取組となりました。
働き方探求プログラム「Work Act Quest」をご案内
また後路は恩田社長に、当金庫が主催する働き方探求プログラム「Work Act Quest」をご案内し、ご参加いただきました。
これは、経営者自らが働き方改革を実践していくためのプログラムで、働き方改革に取り組みたい経営者の方々を対象に自社の現状を受け止め、目指す成果をより戦術的に捉えるヒントを提供します。
社内の職場環境をより良くしていきたいという目線も持っておられた恩田社長の手助けになればと、同プログラムを通してご支援しました。
当金庫は、これからも地域企業に対してより良い社会を創造するためのアドバイスや資金支援を行うことを通じて、今後も取引先の脱炭素化支援に積極的に取り組んでまいります。
お客さまの声
株式会社コーシン
恩田 健帥さま
京信さんには「日本一サポートしてくれる金融機関」になってもらいたい!
設備更新すると「それを使って良いものができる」という想いも目覚め、社員のモチベーションアップにもつながります。レーザー加工機の導入は新しい仕事にもつながり納期のスピードアップにも貢献しています。後路さんは私が無意識に話したことの中でキーワードとなることを覚えていてくれて、色々な提案をしてくれたり、人を紹介してくれたりして、その洞察力に驚かされています。
職員の声
コミュニティ・バンク京信
後路 直紀
SLL融資の導入のお手伝い以外にも、当金庫が主催する働き方探求プログラム「Work Act Quest」をご案内し、ご参加いただきました。恩田社長は、社内の職場環境をより良くしていきたいという目線も持っておられたので、同プログラムを通して、目指すべき「これからの働き方」を戦略的に捉えると共に、参加者が自社の新たな「働き方」を見つけ、働きがいのある会社に変革することにもご支援させていただきました。