京都の信金に相談したら、

長野で取引先を発見!?

DISCOVER JAPAN!  安定した仕入先を求めて・・・

当金庫は、信金中央金庫と協力し、金庫営業エリアの枠を越えて他府県の事業者さまとお繋ぎする広域ビジネスマッチングを実施しています。
今回は、その中で、京都×長野の広域ビジネスマッチングの成約事例をご紹介します。

【信金中央金庫とは
個別金融機関として、預金業務、債券業務、融資業務などを行うほか、信用金庫の中央金融機関として、信用金庫に対する各種業務の機能補完を行っています。

気候変動と「2024年問題」

近年の気候変動の影響による食品の原材料価格の高騰は、家計だけではなく事業者にも大打撃を与えています。また慢性的なドライバー不足と法改正による物流業界の「2024年問題」は、物流コストの上昇を余儀なくされ、さまざまな事業において価格転嫁せざるを得ない厳しい状況が続いています。

名物料理を継続してお客さまにご提供するために

「株式会社どんぐり」さまは1977年に創業され、現在は京都市内で7店舗を展開されているお好み焼き・鉄板焼きのお店です。
代表者の木村隆紀さまは、名物料理「山いもの塩焼」に使用する山芋を安定的かつ安価に仕入れるため、新たな取引先を探されていました。

これまでは北海道産の山芋を使っていましたが、輸送費がかさんでおり、もう少し近場で仕入れられないかとご自身で調べていたところ、長野県の塩尻近辺に山芋の生産農家があることが分かりました。

株式会社どんぐりさまの名物料理「山いもの塩焼」

社長の想い

木村さまとしては、ただ安ければいいというのではなく、品質の良い山芋を安定して確保ができて、さらに心の通ったお取引ができるお取引先を希望されていました。
インターネットで検索するだけでは、相手企業の生産状況などをある程度把握することはできても、Face to Faceで長期的な取引をするとなると、どうしても不安が残りました。

京都を飛び出した広域マッチング!

そこで木村さまは「長野県の生産農家とお取引できないか。」と普段から懇意にしている祇園支店の支店長 笠井に相談されました。

笠井としては、信金中央金庫が運営するビジネスマッチングサービス「しんきんコネクト」を利用して、オンラインシステム上でマッチングすることはできましたが、木村さまの意向を汲んで、直接言葉を交わして交渉ができる先を探し、信金中央金庫を通じて、長野県の松本信用金庫のお取引先である「有限会社竹田の里」さまをご紹介しました。
早速、オンラインでの商談を経て、2024年1月から安定した量と価格で仕入れられることになりました。

届いた山芋はセントラルキッチンで加工。

こうして、メニューの山芋の量を減らすことなく、原材料コストを抑えての仕入れが実現したのでした。

【しんきんコネクトのメリット】
信金中央金庫が、全国の信用金庫と連携して運営するビジネスマッチングサービス「しんきんコネクト」を利用すれば、各信用金庫取引先が、オンラインシステム上で、売りたい・買いたい等のニーズ情報の掲載から商談までを行うことができます。

その後、~初めてのご面談~

お取引開始から約半年が経過した2024年9月、木村さまと笠井は長野県東筑摩郡山形村の竹田の里さまを訪問しました。
山芋の収穫には少し早い時期でしたが、JR塩尻駅から続く道中の畑には蕎麦の花が咲き誇っていました。
松本信用金庫の職員さんも同席していただいた初めてのご面談では、オンライン商談を通じての面識があっただけに、すぐに意気投合されました。

竹田の里社長の神通川賢一さまに、長葱の収穫に追われている畑と作業場をご案内いただき、
長野県の気候風土を生かした高冷地農業の底力を目の当たりにしました。

信用金庫は営業エリアが決まっており、ローカル色が強いと思われがちですが、信金中央金庫を通じてのネットワークは強靭です。販売先、仕入先にお悩みの事業者さまは是非お近くのコミュニティ・バンク京信にご相談ください。


お客さまの声

株式会社 どんぐり
代表取締役 木村 隆紀さま

材料費の高騰に悩みつつ、安易に値上げせず、原材料のコスト削減を検討していたところ、長野県の仕入れ先をご紹介していただきました。
京信さんのお取引先で、こういった情報が欲しい方は多いはず。金融機関からの紹介は安心感もあり、本当に助けになる取組です。

職員の声

コミュニティ・バンク京信
笠井 勇毅

当金庫は企業の成長や発展のため、お客さま同士の繋がりづくりを積極的にお手伝いしています。営業エリアだけでは補いきれないお悩みに寄り添うこの取組。これからも信金同士の繋がりを活かして、ご支援の可能性を広げていきます。

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