伝統工芸と

先端技術をマッチング

「京扇子」の製造を手掛ける北山科支店お取引先、株式会社京風庵大むらの大村様は、「生活の中で扇子を身近に感じてもらいたい」という想いで、これまでの「扇子=和装」というイメージを払拭した新しい扇子をつくりたいと考えていた。そこで思いついたのが「鉄扇」。戦国時代から伝わる、親骨に鉄を使用した鉄扇を製作することで伝統文化を守りつつ、一般的な竹を使用したものよりもスタイリッシュで普段使いしやすい扇子ができるのではないかと考えた。同時に鉄部分に抗菌加工を施した現代のライフスタイルに合った鉄扇をつくりたいという想いもあった。

「ビジネスマッチング掲示板」での情報提供

その話を聞いた京信営業担当の中原は、大村様の「新たな可能性にチャレンジしたい」という熱い想いを叶えるべく、僚店取引先の金属加工事業者を訪問。使用する素材や加工方法について何度も相談するなど、新商品開発に向けて取り組むものの、技術面で難しく、なかなか引き合わせには至らなかった。
そこで中原は、職員専用の情報交換ツール「ビジネスマッチング掲示板」に投稿し、全職員に解決策の提案やアドバイスを求めた。すると本部の職員から「近畿経済産業局が実施するマッチング事業に申し込んでみては?」という返信があった。

抗菌めっき技術「KENIFINE」(TM)との出会い

さっそく中原は近畿経済産業局と大村様をお引き合わせし、抗菌効果のある素材や抗菌加工を施す方法などについて議論を重ねた。そこで近畿経済産業局から「株式会社神戸製鋼所様が開発した高機能抗菌めっき技術『KENIFINETM(ケニファイン)』を使ってはいかがですか?」と提案があった。それを聞いた大村様は「伝統技術をもつ職人が製作した鉄の親骨にケニファインを施すことができたら、理想の鉄扇ができる!」と考え、早速試作を依頼。見栄えや実用性はもちろんのこと、手作りだからこそ感じられる「あたたかみ」や「深み」を大切に何度も改良を重ね、伝統工芸と先端技術を融合した新しい商品「令和鉄扇+α」を完成させた。

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