京都信用金庫と地元の中小・大企業、官民ファンドなど14者は、再開発が進む「梅小路京都西駅エリア」を、多様なバックグラウンドを持つ人々が集まり、交流することで連鎖的にイノベーションが創発される「クリエイティブタウン」化するための取組を行っています。
キーワードは「モノづくり」「アート」「食」。
14者は共同出資により設立した街づくり会社、株式会社梅小路まちづくりラボを中心に、この三つのキーワードについての勉強会・イベントの開催や交流拠点の設立などに取り組んでいます。
Umekoji MArKEt
2022年5月、この取組の第一号拠点として、「Umekoji MArKEt」(ウメコウジマーケット)が開業しました。
「MAKE」(モノをつくる、新しいコトをつくる)の意味を持つ、エリア内の廃倉庫をリノベーションした3階建てのこの施設は、地域の製造事業者がデジタルマニュファクチャリング(デジタル×製造業)を実践する場であり、モノづくりからクリエイティブタウン化を推進する拠点です。
モノづくりのスタートアップ、中小企業、大手企業が入居する少量生産および交流拠点として、モノづくりのサプライチェーンとモノづくり関係者のコミュニティを構築します。
【1階】AM Lab & Fab KYOTO(by DMG森精機 株式会社)
デジタルマニュファクチャリングで世界を牽引する工作機械メーカーのDMG森精機株式会社が、金属積層造形の活用をサポートします。最先端の金属3Dプリンターを設置し、同社のオペレーターが常駐。2023年には5軸制御マシニングセンタが設置される予定です。未来のエンジニアを育成し、世界と戦える日本のものづくりを実現することを目指します。
【2階】QUESTION 梅小路(by 京都信用金庫)
京都信用金庫のスタッフが「コミュニティマネージャー」として常駐し、モノづくり関係者、アーティストや社会起業家など多様な人々をつなげる交流・発信の拠点です。ラボと共同でコミュニティサロンを運営するなど、地域の人と人、企業と企業のコラボレーションを生み出すことで、新たな価値やイノベーションの創出、地域課題や社会課題の解決を目指します。
【3階】シェアオフィス
モノづくりの開発・試作段階におけるソリューションを提供する試作のプロフェッショナル集団・一般社団法人京都試作ネットや、日米に拠点を持ちハードウェアと製造業テックに特化したベンチャーキャピタルの株式会社Monozukuri Ventures、地域文化を軸とした交流・教育・価値創造事業を手掛け、DESIGN WEEK KYOTOの企画・運営も担うCOS KYOTO株式会社など多様な企業が入居します。また3階の一角はコワーキングオフィスとして貸し出されます。
Umekoji MArKEtは、モノづくりを中心として多様な人々が交流し、残りの二つのテーマである「アート」「食」をも融合させることで、偶然の出会いを生み出す「オープンイノベーション」の場です。クリエイティブタウン化推進事業ではこのような拠点を二号、三号と増やし、まちづくりや地域活性化に向けて取り組みます。